公共施設のシャワールームとしてトレーラーハウスを活用できる?メリットや注意点について解説!
海や川の近くのお店やキャンプ場、キャンプ場などのアウトドア施設、工事現場や屋外イベントなどの場面でシャワールームを設置したいという事業者様は数多くいらっしゃいます。簡易的なシャワールームの設置も選択肢の1つですが、顧客満足度の観点や、長期間利用において快適さを求める場合、従来の簡易シャワーでは不十分と感じることも少なくありません。
今回は、簡易的な仮設シャワーよりも快適性の高いシャワーを設置できるトレーラーハウスについて詳しく解説していきます。
コンテンツ
そもそもトレーラーハウスとは
トレーラーハウスは「車両を利用した工作物」として定義され、「移動可能な家」という意味合いを持っています。タイヤのついたシャーシというフレームにコンテナが乗った構造で、車でけん引して移動することが可能な車両(被けん引自動車)です。
トレーラーハウスにはエンジンがなく、自走することはできません。自走できるキャンピングカーとは違い、一定の場所に設置して使用します。しかし、「車両扱い」のため、建物の規制などを受けることはありません。
車両として所有するためには、「随時かつ任意に移動できる状態」「土地側のライフラインとの接続が工具無しで着脱できること」「適法に公道を走ることができること」の3つの条件を満たしている必要があります。
もし、1つでも満たしていないと車両ではなく、建築物としてみなされてしまうため注意が必要です。
設置場所について
トレーラーハウスは車庫証明を取得できる場所であれば、基本的にどこでも設置でき、制限はありません。しかし、一般の車両とは違いサイズが大きいため、設置するにはゆとりのある広い土地が必要です。
また、公道に不自由なく出入りできるようにしなければならないので、そもそも出入りができなければ運び入れることができませんし、移動できなければ車両とみなされずトレーラーハウスとしてのメリットを受けることができなくなってしまいます。
ライフラインについて
トレーラーハウスのライフラインと聞くと車両扱いのキャンピングカーのように簡易的なタイプを想像されるかもしれません。しかし、一般的な家庭と同じライフラインを使うことができるため、エアコンや電子レンジ、シャワー、お風呂、トイレなどを完備することが可能です。
ライフラインを接続できるトレーラーハウスは住居や店舗として十分に活用することができます。
シャワールーム専用としてトレーラーハウスを使うメリット
様々な使い方ができるトレーラーハウス。簡易的なシャワールームではなく、トレーラーハウスをシャワールームとして使うメリットについて解説していきます。
- プライバシーを守ることができる
- 室内の温度調節ができる
- 敷地内ならどこにでも設置できる
- 仮設で被災地に設置できる
- コストを抑えることができる
プライバシーを守ることができる
混雑した場所や、海や川などの公共施設などでは、シャワールームが開放的だったり、薄い壁やカーテンで仕切られているだけであったりすることがあり、個人のプライバシーやセキュリティの面で不安を感じることが少なくありません。
トレーラーハウスであれば、家やマンションに設置されている脱衣所やシャワールームと遜色ないレベルでシャワールームを設置することが可能なため、プライバシーの確保に役立ちます。利用者は他人の視線を気にせずにリラックスしてシャワーを浴びることができます。
室内の温度調節ができる
トレーラーハウスは家と変わらない設備を導入することが可能なため、室内の温度調節が自由に行えます。脱衣所にエアコンやヒーターを設置することで、季節や天候に関係なく快適な温度を維持できます。
夏は涼しく、冬は暖かくすることで、利用者は一年中快適にシャワーを利用できスポーツ施設や屋外イベントでの使用に最適です。
敷地内ならどこにでも設置できる
トレーラーハウスは、敷地内であれば基本的にどこにでも設置可能です。地形や場所の制約を受けにくいため、必要に応じて最適な場所に配置できます。
駐車場など余ったスペースを活用できていない場合、シャワールームを新たに設置することで顧客や従業員の満足度向上につながるかもしれません。水道や電気が確保できればいいため、土地の活用方法にお悩みの方にとっても、トレーラーハウスは魅力的な選択肢と言えます。
仮設で被災地に設置できる
トレーラーハウスは、仮設シャワールームとして被災地に設置されることもあります。災害発生後の早急な生活環境の整備が求められる中、迅速に設置・移動が可能なトレーラーハウスは非常に有用です。
避難所や被災者の一時的な居住空間としての活用も可能で、被災者が少しでも快適な環境で過ごせるよう支援することができます。
コストを抑えることができる
トレーラーハウスをシャワールームとして利用することは、条件にもよりますが、既存の建物にシャワールームを新規で設置したり、シャワールームとなる建物を新たに建築するよりも、低コストで済ませることが可能です。
建設工事に比べて初期費用が低く、設置や撤去も簡単で時間と労力を節約できます。また、移動ができるため、異なる場所での再利用や売却も可能で、長期的なコスト削減にもつながるでしょう。特に予算が限られたプロジェクトや仮設施設としての利用において、経済的な選択肢となります。
ライフラインを接続するときの注意点
トレーラーハウスが車両認定されるための条件の1つに、ライフラインを接続するときは、「工具無しで着脱できること」があります。そのため、ライフラインを接続するときは工具無しで着脱できるようにしなければなりません。
トレーラーハウスが車両認定されない場合、固定資産税等必要なコストが変わってきます。節税の観点でトレーラーハウスを導入するのであれば、外すことができないポイントの1つなので、必ずチェックしておきましょう。
トレーラーハウスをシャワールームとして利用するのであれば、水道やガス、電気を当然使うことが想定されます。そこで、これらのライフラインを使うときの接続時に気をつけるべき点を3点挙げ、詳しい接続方法や注意点について紹介していきます。
- 電気
- 水道
- ガス
電気
トレーラーハウスを設置する際は、電気を引き込むために敷地内に受電ポールを立て、そこから電線を引き込みます。受電ポールにはトレーラーハウス用の電気メーターを設置し、手で着脱可能な電源コネクタを付け、トレーラーハウス内に給電を行います。
重要なのは接続方法です。必ず、手動で着脱可能な電源コネクタを使う必要があります。手動で着脱可能なコネクタを使うことで、トレーラーハウスを車両として扱う条件を満たすことができます。
水道
トレーラーハウスで水道を使う場合、上下水道をつなげる必要があります。水道も電気と同じように手動で着脱できる器具を使って接続しなければなりません。普通の住宅のように施工すると手動で着脱できなくなり、建物として扱われてしまいますので注意が必要です。
ガス
都市ガスは簡単に着脱できないため、使うことができません。トレーラーハウスの設置検査要件に基づいて、ガスはプロパンガスを使います。プロパンガスのボンベはトレーラーハウスに積む場合と、レンチで簡単に着脱できるようにして地面に置く場合とがあります。
トレーラーハウスを公共施設のシャワールームの選択肢の1つに!
よく汗をかくイベント時やアウトドア施設にあってほしいシャワールーム。トレーラーハウスのシャワールームなら、シャワールームを建設するよりも税金面で低コストに抑えられたり、基本的にどこにでも設置できたり、トレーラーハウスの本来の良さを活かすことができます。
また、余った土地や被災地に仮設で設置することができる点も大きなメリットになるでしょう。
ぜひ、シャワールームとしてトレーラーハウスを導入してみるのはいかがでしょうか。
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