コラム

2025.05.27

トレーラーハウスを用いてシェアハウスを運営！魅力とメリットを解説

シェアハウスを始める際には、コストや手間がかかりがちです。そこで、トレーラーハウスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

このコラムでは、シェアハウス運営におすすめしたいトレーラーハウスの魅力と、メリット、活用例について解説しています。ぜひ最後までご覧いただき、シェアハウス運営のヒントにしてください。

Contents

シェアハウスは一般的になっている

かつては、一部の若者や外国人のための住まいというイメージが強かったシェアハウスですが、現在ではその認識が変わり、住まいの選択肢のひとつとして定着しつつあります。背景には、住宅費の高騰や一人暮らしのコスト増といった経済的な要因に加え、人とのつながり、コミュニティに対するニーズの高まりがあります。

とくに都市部では、利便性の高い立地に安価で住める点や、家具・家電付きですぐに生活を始められる手軽さなどが評価され、20～30代を中心に幅広い世代に人気です。また、最近は「コンセプトシェアハウス」も登場し、趣味やライフスタイルを共有する場として、より多様な層に受け入れられています。

トレーラーハウスとシェアハウスは相性がいい

シェアハウスの運営を考えるにあたって、機能や経済面から、トレーラーハウスとの相性は良いといえるでしょう。

トレーラーハウスは、移動可能な構造のため設置場所を選ばず、遊休地を活用したビジネスモデルに適しています。一方、シェアハウスは、スペースを効率よく分割して貸すスタイルが基本で、コンパクトな空間でも収益化しやすいのが特徴です。

これらを組み合わせることで、必要な機能性を持たせたシェアハウスを、コストを抑えて始めることが可能になります。

トレーラーハウスの魅力

まずは、トレーラーハウスの魅力について解説します。

設置場所の幅が広い

トレーラーハウスの大きな魅力のひとつが、設置場所の柔軟さです。以下の条件を満たすことで車両扱いになるため、建築確認が不要なケースが多く、市街化調整区域のような土地にも設置できる可能性があります。

いつでも移動できる状態にある
ライフラインの取り外しが容易
設置場所から公道までの道が確保されている
適法に公道の走行が可能

もちろん、インフラ整備が必要になったり、自治体のルールによっては制限があったりするものの、土地の利用範囲が広がることは事業者にとって大きなメリットです。

複数台設置できる

トレーラーハウスは、一つの敷地に複数台の設置が可能です。これにより、プライバシーを重視したシェアハウスが実現できます。

たとえば、1台を1人用の個室として使い、共用のトレーラーにキッチンやリビング機能を持たせるなど、配置の工夫次第で小規模なコミュニティ空間を作ることもできるでしょう。

また、ニーズの変化に応じて、台数を増やしたり減らしたりできるため、ビジネスとしての拡張性が柔軟になります。一般的な建物の段階的な導入は困難ですが、トレーラーハウスであれば検討しやすいです。

運用コストを抑えられる

トレーラーハウスは、建築物と比べて初期投資が低く、基礎工事なども不要なため、設置コストを大幅に抑えることが可能です。さらに、固定資産税がかからないケースでは、維持費も比較的少なくて済むので、運用コストのメリットが大きいといえるでしょう。

とくに複数台を運営する場合は、1台ごとにコスト管理できる点もメリットです。定期的なメンテナンスをすれば長く使え、初期コストの回収も難しくありません。

収益性を計算しやすく、リスクを抑えながらスタートできる点が、シェアハウス運営にとって大きな利点になります。

不要になったら売却できる

通常の不動産は、一度建ててしまうと簡単には移動できず、売却や撤去に高額な費用がかかりがちです。一方で、トレーラーハウスは移動可能な資産のため、不要になった場合には、比較的容易に売却することが可能です。

中古市場も活発で、状態が良ければ個人や業者に売却できるため、リスクヘッジにもなります。このように、資産としての流動性が高く、撤退時のコストも最小限に抑えられる点が魅力です。

また、短期間の事業展開やテストマーケティングにも適しており、使い終わったら次に活用するというサステナブルな選択肢としても有益です。

トレーラーシェアハウスのメリットと活用例

トレーラーハウスを用いてシェアハウスを運営するメリットと、活用例を見ていきましょう。

初期投資を抑えた不動産運用

トレーラーハウスを活用したシェアハウスは、従来のアパート建設や一軒家の購入に比べて、はるかに少ない初期費用でのスタートが可能です。

通常の建築物を用いたシェアハウスでは、主に以下の工程と費用がかかります。

設計・施工
基礎工事
建築確認申請
リノベーションなど

しかし、トレーラーハウスであれば車両として設置できるため、多くの場合、建築確認や基礎工事が不要です。また、不動産取得税もかからないので、初期費用を大きく抑えられます。

空き地の有効活用

都市部から離れた場所や地方には、長年使われていない空き地が多く存在します。これらの土地に住居などを建てて再活用するにしても、多くの規制やコストがネックになるため、放置されるケースが少なくありません。

トレーラーシェアハウスであれば、こうした土地にも設置できる可能性があり、空き地を有効活用できる可能性が高いです。周囲の利便性が多少悪いとしても、コンセプトシェアハウスなど、ユニークな仕様にすることで、住人を確保しやすくなるでしょう。

地方創生や移住促進

トレーラーシェアハウスは、地方創生や移住支援の取り組みにおいても有効なツールになります。たとえば、自治体が所有する土地にトレーラーハウスを設置し、移住希望者や地域おこし協力隊向けの住まいとして提供するなどが考えられるでしょう。

シェアハウス形式であれば、地域に初めて来た人同士のつながりが生まれやすく、孤立を防ぐ効果も期待できます。運営側としても、大規模なインフラ投資が不要なため、スピード感を持って地域活性化施策を実行できるのが大きなメリットです。

トレーラーハウス活用のポイント

トレーラーハウスをスムーズに運用するためには、専門家の協力や資金計画、業者の選定といった準備がポイントになります。

専門家に相談する

トレーラーハウスを車両として扱うためには、さまざまな条件を守らなければなりません。たとえば、常に牽引が可能、ライフラインが工具を使わずに着脱できるなど、土地に定着していないことを明確にする必要があります。

これらの条件を満たさない場合、建築物と見なされて建築基準法や都市計画法の規制を受ける可能性があります。知識がないままに設置を進めると、違法建築物に該当してしまう恐れもあるため、設置にあたっては、専門業者などのプロに相談することが大切です。

本体価格だけでなく総額を把握する

トレーラーハウスは、低コストで導入できる点が魅力ですが、本体価格だけで計画を立ててしまうのは危険です。トレーラーハウスの設置には、別途、次のような費用がかかります。

整地費用
インフラ整備
運搬・設置作業費
各種保険

シェアハウスとして運用する場合は、室内の間仕切りや家具、共用部の設備投資も加わるため、初期費用の総額をしっかり把握しておきましょう。運用開始後のランニングコストも含め、長期的な収支計画を立てることが、事業の成功につながります。

アフターサポートがある業者を選ぶ

トレーラーハウスの導入にあたっては、製品選びだけでなく、その後の運用を見据えたアフターサポートにも注目しましょう。運用開始前後に発生する課題は多岐にわたり、施工や設置のノウハウがないと大きなトラブルになりかねません。そのため、購入後も相談できる、メンテナンス体制が整っているといった業者を選ぶことが安心につながります。

長期的に信頼関係を築けるかどうかは、パートナーとなる業者を選定するうえで重要なポイントです。