ボードゲームカフェの開業にかかる費用と必要な許可は?おすすめ物件も紹介
ボードゲームの人気の高まりとともに、各地に個性的なボードゲームカフェが出店しています。しかし一方で、経営難から廃業するボードゲームカフェも少なくありません。
そのため、ボードゲームカフェの開業にあたっては、資金計画や出店場所を慎重に検討することが必要です。
この記事では、ボードゲームカフェの開業にかかる費用の目安と、必要な営業許可について解説しています。おすすめの物件も紹介しているので、ぜひ最後までご覧いただき、開業の参考にしてください。
Contents
ボードゲームカフェのスタイル
ボードゲームカフェは、さまざまなスタイルで運営することが可能です。一般的なボードゲームカフェでは、次の2つのスタイルに分かれることが多く、それぞれの顧客ニーズに合わせたサービスが求められます。
- ドリンクのみ提供する
- 食べ物も提供する
ドリンクのみ提供するスタイルでは、フードを仕入れる必要がないので、コストを抑えた運営が可能になります。また、最低限の厨房設備で済むので、ゲームスペースが広く取れるのも魅力です。ドリンクだけでなく食べ物も提供する場合には、利用者の滞在時間が長くなる可能性が高く、フード料金とあわせて客単価の向上が期待できます。
ボードゲームカフェに必要な営業許可
ボードゲームカフェに必要な営業許可は、業態によって異なります。「飲食物を提供する」「夜間は酒類をメインに提供する」といった場合には、それぞれ届出が必要になるため、開業前にしっかり確認しておきましょう。
飲食店営業許可
ドリンクやフードを提供する場合は、飲食店営業許可が必要です。この許可を得ることで、0時までの酒類の提供も可能になります。
これは施設や設備に対する許可のため、経営者が変わった場合でも、新たに申請を行う必要はありません。
また、飲食店の開業に当たっては、次のいずれかを満たす食品衛生責任者の設置が義務付けられています。
- 栄養士、食品衛生管理者、調理師、製菓衛生師などの資格保有者
- 食品衛生監視員もしくは食品衛生管理者の資格要件を満たす者
- 知事などが実施する養成講習会の受講修了者
深夜酒類提供飲食店営業届
夜間にボードゲームバーとして営業するなど、酒類をメインに提供する場合には、「深夜酒類提供飲食店営業届」が必要です。この届出は、深夜0時以降にアルコールを提供する飲食店を対象としており、所轄の警察署に申請しなければなりません。
ただし、深夜に営業する飲食店のすべてが許可申請の対象になるわけではないので、判断できない場合は弁護士や司法書士に相談するとよいでしょう。このほか、酒類を未開封のまま販売する場合には、別途「酒類小売業免許」が必要になることもあるので注意が必要です。
風営法営業許可
ボードゲームカフェの営業では、場合によって風営法営業許可が必要になることがあります。ポイントになるのは「接待飲食等営業」に該当するかどうかという点で、スタッフと遊べることをサービスとして提供しているケースでは、接待とみなされる可能性が高いでしょう。
そのため、スタッフがお客さんに対してルールの説明をしたり、進行役として参加したりする程度であれば問題になることは考えにくいです。このあたりの基準を判断するのは難しいため、警察署または風営法に精通する専門家に事前に相談してください。
また、風俗営業の許可があることで0時までしか営業できなくなるほか、未成年が入店できなくなる点にも注意が必要です。
ボードゲームカフェの開業費用の目安
ボードゲームカフェの開業にかかる初期費用は、300~1,000万円ほど必要になるのが一般的です。立地や規模によって変わりますが、主な費用の内訳と目安は次のとおりです。
- 物件取得:50万円前後~
- 内装工事:50万円前後~
- 家具・設備の購入:150万円前後~
- ボードゲームの仕入れ:50~100万円程度
- 飲食物の仕入れ:10万円前後~
このほか、営業許可の申請費用や、広告宣伝費などが必要に応じて別途必要になります。営業スタイルや規模を明確にして、適切に資金計画を立てましょう。
ボードゲームカフェにおすすめの物件
物件選びは、ボードゲームカフェの成功にかかわる重要なポイントです。立地や物件の種類によって、集客力やコストパフォーマンスに大きく影響を与えるため、ビジネスプランに合った物件を慎重に検討しましょう。
テナント
商業施設や繁華街のような人通りが多いエリアのテナント物件は、集客力を高めやすいのが特徴です。立地が確保されていることに加え、近隣店舗の集客効果を享受できる点が魅力です。
また、駅近や人が集まりやすいエリアで開業することで、リピートも期待できるでしょう。ただし、立地の良い物件は賃料が高めに設定されているため、固定費の負担が大きくなる点には注意が必要です。
このほか、飲食店の営業許可を取得するためには適した設備が必要になるため、テナントの状態によっては内装工事費が膨らむ可能性もあります。
トレーラーハウス
トレーラーハウスを利用したボードゲームカフェは、そのユニークさで集客を図ることができるでしょう。また、移動が可能なため、状況に合わせて出店場所を変えることができ、顧客層や営業スタイルに応じた柔軟な営業が可能です。
ただし、自治体によっては設置に制限があるケースもあるため、事前に役所などへ問い合わせて確認しておくことが大切です。また、設置場所の状況次第では、整地やインフラ整備に多額の費用が必要になることもあります。
ボードゲームカフェにトレーラーハウスがおすすめの理由
トレーラーハウスを利用したボードゲームカフェは、低コストでユニークなビジネスを展開する手段として期待できます。ここでは、ボードゲームカフェの開業にトレーラーハウスをおすすめする理由をお伝えします。
設置場所の制限が少ない
レーラーハウスは、設置場所に対する制限が少ないのが特徴です。条件を満たせば車両として扱われるため、市街化調整区域に設置できるほか、建築確認申請も不要です。
トレーラーハウスが、車両とみなされる条件は次のとおりです。
- 法令に基づいて公道を走行できる状態になっている
- いつでも移動できる状態が維持されている
- ライフラインが工具なしで着脱できる
これにより、ターゲット層に応じて出店エリアを選べる柔軟性が高まります。また、設置には自治体の規制確認が必要になるものの、通常の建物に比べて手続きが容易でスムーズに開業しやすいのもメリットです。
競合との差別化が図れる
トレーラーハウスを利用することで、競合するボードゲームカフェとの差別化を図ることができます。また、トレーラーハウスの外観や内装を工夫することで、SNS映えするような空間を演出でき、潜在顧客の注目を集めやすくなるでしょう。
複数台を組み合わせて使うことも可能なため、営業スタイルに合わせて厨房スペースを増やすなど、需要に応じた変更も比較的容易に行えます。
節税効果が期待できる
トレーラーハウスは「車両」として扱われるため、固定資産税が発生しない場合が多く、一般的な建物と比べて節税効果が期待できます。
また、購入費用を減価償却費として計上できるため、初年度から利益額を抑えることも可能です。自動車税や重量税はかかりますが、不動産取得税、固定資産税などと比較すると、その負担は軽いといえます。
不要になったら売却できる
トレーラーハウスは不要になった場合に、売却しやすい点も大きなメリットです。中古市場でも需要があり、状態が良ければ高額での売却も期待できます。
また、建物のように解体する必要がなく、インフラも固定されていないため、土地を容易に更地に戻すことが可能です。そのため、空き地で一時的にボードゲームカフェをオープンし、需要が発生したときには撤去するなど、柔軟な土地活用が実現できるでしょう。
トレーラーハウスでボードゲームカフェを開こう
ボードゲームカフェを開く際は、営業スタイルによって設備やランニングコストが変わるため、予算に応じて検討する必要があります。また、飲食物を提供する場合や、夜間にボードゲームバーとして営業する場合などには、それぞれ営業許可が必要です。
このほか、ボードゲームカフェには、出店場所が比較的自由に選べるトレーラーハウスがおすすめです。
トレーラーハウスは、移動できるほか、必要に応じて複数台を組み合わせることもできるので、柔軟な営業が可能になります。節税効果も期待できるため、開業にあたって検討したい選択肢です。
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