トレーラーハウスは連結できる?広く使うための工夫や注意点を解説
「トレーラーハウスは連結して使うことはできるのか」というご質問をいただくことがあります。車両として扱われることから、大きさに制限があるトレーラーハウスですが、もっと広い空間を実現したいという要望を持っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、トレーラーハウスを連結することはできるのか解説します。トレーラーハウスを最大限広く活用する工夫や、注意点なども解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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トレーラーハウスは連結できる!
結論から申し上げると、トレーラーハウスは複数台を連結することが可能です。複数台連結させることで、居住スペースを拡大することができ、広々とした空間を実現できるでしょう。
特に、飲食店として利用したい方には連結がおすすめです。トレーラーハウスを連結して飲食点を営業すれば、席数を多く確保することができるため、多くのお客様を収容することができます。連結の配置によっては中庭のような空間を演出することもでき、個性的な店構えがお客様の興味をそそり、集客に繋がるかもしれません。
「連結=お互いを固定」ではない!
上記でトレーラーハウス同士を連結できるとお伝えしましたが、注意していただきたいのが、トレーラーハウス同士を固定することはできないという点です。理由としては、お互いを固定してしまうと、車両ではなく建築物に該当してしまう恐れがあるからです。
トレーラーハウスは、「随時かつ任意に移動できる」ことを前提に、車両として扱われます。なので、お互いを固定してしまえば、動かしたいときにすぐ動かすことができず、「随時かつ任意に移動できる」という前提が成り立たなくなり、車両ではなく建築物に該当するということです。
連結といっても、複数のトレーラーハウスを併設して行き来できるようにする、いわゆる「増築」のようなものだということをご理解いただければと思います。
トレーラーハウスを連結するメリット
トレーラーハウスを連結することには、以下のメリットがあります。
- 室内スペースを広くできる
- 個性的な間取りにできる
- 土地を有効活用できる
室内スペースを広くできる
トレーラーハウスは、以下の大きさを超えると普通車両として認められず、特殊車両に該当します。
- 全長:12.0m未満
- 全幅:2.5m未満
- 全高:3.8m未満
法令を遵守して、普通車両として認められるサイズで製造した場合、室内スペースも限られてしまいます。住居利用としてコンパクトな暮らしをする場合は十分な広さですが、飲食店や美容室など、店舗として利用するには少々手狭に感じてしまうこともあるでしょう。
そこで、トレーラーハウスを連結すれば室内スペースをさらに広くすることができます。店舗利用であればお客様の収容人数を増やすことができるため、収益も確保しやすくなるでしょう。
個性的な間取りにできる
トレーラーハウスを連結することで、1台だけでは実現できない個性的な間取りにすることが可能です。
住居利用であれば、1台では「1LDK+ロフト」の間取りが精一杯でしょう。トレーラーハウスを連結すれば、3LDK・4LDKといった間取りにすることができ、一般的な住宅と変わらない広さになるので、家族で暮らすことも可能です。
飲食店として2台連結して利用する場合、1台をキッチン+カウンター席にして、もう1台をお座敷やテーブル席にするなどすれば、様々なタイプの席を用意することができるでしょう。1台を店舗用に、もう1台を住居用にするなどして、使用目的を分けることも可能です。
土地を有効活用できる
トレーラーハウスを連結して設置すれば、所有している土地を余すことなく有効活用できます。
トレーラーハウスは車両として扱われるため、建ぺい率・容積率の制限を受けません。土地面積のギリギリまでトレーラーハウスを設置しても問題ないため、複数台のトレーラーハウスを連結するのは、無駄なく土地を活用する上でおすすめの選択肢の1つです。
トレーラーハウスを連結する際の注意点
トレーラーハウスを連結して使用する際は、以下の点に注意しなければなりません。
- ウッドデッキや屋根をトレーラーハウスに固定しない
- 開口部の断熱性能を高める
ウッドデッキや屋根をトレーラーハウスに固定しない
トレーラーハウスを連結する際、トレーラーハウス間にウッドデッキを設けて連結するという方法があります。そして、そのウッドデッキに屋根を設けることもあるでしょう。
上記のように、ウッドデッキや屋根など屋外に付属設備を設ける場合、それらをトレーラーハウスに固定することはできません。トレーラーハウス同士を固定してはいけない理由と同様で、付属設備を直接トレーラーハウスに固定してしまえば、車両ではなく建築物とみなされるからです。
これは、トレーラーハウスを単体で使用する際にも同じことがいえます。付属設備がトレーラーハウスに固定されていると、随時かつ任意に移動させることができなくなり、違法建築物に該当するでしょう。
開口部の断熱性能を高める
住居で最も外気の影響を受けるのが、窓や玄関などの開口部です。トレーラーハウスで快適な生活を送るためには、開口部の断熱性能を高めてできるだけ外気の影響を受けないように設計することが重要です。
トレーラーハウスを連結する場合、玄関とは別にトレーラーハウス間を行き来するための出入口が必要になるでしょう。そうなれば、単体で使用する時よりも開口部が増えて外気の影響を受けやすくなり、夏は暑く冬は寒いという状態になってしまうかもしれません。
トレーラーハウスを連結する以外で広く活用する方法
トレーラーハウスを連結できない場合、以下の工夫をすることでトレーラーハウスを広く活用することができます。
- ウッドデッキを設ける
- 屋上テラスを設ける
- ロフトを設ける
ウッドデッキを設ける
トレーラーハウスを単体で使用する場合でも、外側にウッドデッキを設けることで、屋外スペースを確保して広々と使うことができます。
特にカフェやレストランなど、飲食店としてトレーラーハウスを活用する場合におすすめです。ウッドデッキをテラス席として活用することができるため、屋内に十分なスペースが無くても席数を増やすことができるでしょう。
しかし、先述した通りウッドデッキの設置方法には注意しましょう。ウッドデッキをトレーラーハウスに固定してしまうと、トレーラーハウスが車両ではなく建築物に該当する可能性があります。固定せず、かつ隙間がないようにウッドデッキを設置しましょう。
屋上テラスを設ける
トレーラーハウスは2階建てにすることはできませんが、屋上テラスを設けることはできます。ウッドデッキと比較すると拡張性はなく、スペースは制限されますが屋根の上ということで、開放感抜群の空間を演出できるでしょう。
屋上テラスを設ける際の注意点として、安全対策を怠らないということが挙げられます。転落防止用の柵を設ける、強度の高い材質で屋根を造るなど、安全を考慮した設計にしましょう。
ロフトを設ける
これまで紹介してきた2つの方法は、屋外にスペースを拡張する方法でしたが、屋内居住スペースを広くしたい場合もあるでしょう。そのような場合、ロフトを設けることで屋内の居住スペースを広げることができます。
室内の天井付近の空間は活用できないデッドスペースになりがちですが、ロフトを設けることで天井付近の空間を有効活用でき、屋内の居住スペースを最大限広げることが可能です。ベッドルームや書斎、収納部屋など様々な用途で活用することができ、個性的な間取りにすることができるでしょう。
HCTのトレーラーハウスを連結した施工事例
こちらは、HCTが施工したトレーラーハウスを連結して活用していただいているお客様の事例です。岐阜県中津川市で飲食店を営む「田舎ダイニング YASOHACHI」。トレーラーハウスを3台連結し、広々とした空間で趣旨の異なる席タイプを備えております。
このように、トレーラーハウスを連結することで個性的な間取りと広々とした屋内スペースを実現することができるため、ぜひ連結を視野に入れてご検討いただければと思います。
トレーラーハウスを連結して広々活用しよう
トレーラーハウスは連結することで、居住スペースを拡張したり個性的な間取りにできたりと、様々なメリットがあります。しかし、連結する際の注意点を守らなければ車両ではなく、建築物とみなされてしまう可能性があるので、信頼できる業者に依頼しましょう。
HCTは、トレーラーハウスを連結して活用しているお客様への施工事例があるため、安心してお任せください。お客様のご要望をお聞きして、最適な配置や間取りをご提案します。まずは、お気軽にお問い合わせください。
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