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トレーラーハウスには塩害対策が必須!海辺や島に安心して設置するポイントを解説

トレーラーハウスを長く使用するためには、設置場所の環境に合わせて製造段階で適切な対策を施しておくことが重要です。その中でも特に注意しなければならないのが、海風や融雪剤による塩害対策です。

今回は、海辺や島、寒冷地などの塩害を受けやすい地域にトレーラーハウスの設置を検討している方に向けて、トレーラーハウスの塩害対策について解説します。塩害を受けやすい地域でも長くトレーラーハウスを使用するために必要な様々な知識を解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも塩害とは?

まず、前提知識として塩害について解説します。塩害とは、空気中に含まれる塩分が建物や金属などに影響を与え、腐食や劣化を引き起こす現象のことです。

塩分が金属に付着すると、塩分が空気中の水分を吸収して金属が酸化し、錆が発生してしまいます。そのため、塩分濃度が濃くなりやすい以下の地域は、塩害が起きやすいです。

  • 海辺や島など海風が吹く地域
  • 融雪剤が散布される寒冷地

海風には海水中の塩分が含まれているため、通常の空気と比較して塩分濃度が高くなります。また、寒冷地の冬に散布される融雪剤には、塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどが含まれており、これが空気中に飛散して塩分濃度を高めます。

どちらの地域も、塩分だけでなく水分も多く含んだ空気が腐食を加速させるため、塩害対策は必須といえるでしょう。

トレーラーハウスが塩害を受けるとどうなる?

 

トレーラーハウスが塩害を受けてしまうと、以下のような問題が発生するリスクが高まります。

  • 屋根や外壁の腐食・劣化
  • シャーシの腐食・劣化
  • タイヤの硬化・亀裂

屋根や外壁の腐食・劣化

トレーラーハウスに限りませんが、塩害を受けると屋根や外壁が腐食し、錆が発生します。腐食が進むと、隙間から水分が侵入したり、断熱性が失われたりして、様々な問題が発生するでしょう。

また、屋根や外壁の接合部に使用されるシーリング材も塩分によって硬化やひび割れを起こし、トレーラーハウス全体の防水性能の低下を引き起こす可能性も高まります。

シャーシの腐食・劣化

トレーラーハウスは通常の住宅とは異なり、シャーシと呼ばれる車体部に居住部が積載されています。そして、シャーシは金属製で地面と近いため、融雪剤や海風に含まれる塩分が直接付着しやすく、腐食しやすいという特性があります。

シャーシが腐食して強度が低下すると、トレーラーハウス全体の安全性や耐久性が損なわれてしまうため、シャーシは特に塩害対策が必要なパーツです。

タイヤの硬化・亀裂

トレーラーハウスのシャーシには、ゴム製のタイヤが取り付けられています。こちらのタイヤは、取り外してしまうと車両ではなく建築物とみなされてしまうため、基本的には取り付けたままにしておかなければなりません。

しかし、タイヤのゴムは塩分によって硬化しやすく、長期間放置すると徐々に表面に亀裂が入ってきてしまう恐れがあります。亀裂が入っていなくても、硬化して柔軟性が失われれば走行中にパンクする恐れもあるため、非常に危険です。

実施すべきトレーラーハウスの塩害対策

トレーラーハウスが塩害によって腐食・劣化するのを防ぐためには、下記の対策を実施しましょう。

  • 塩害に強い外壁材を使う
  • 塩害に強い塗料を塗布する
  • 塩害・防錆スプレーを塗布する
  • こまめに真水で洗浄する

塩害に強い外壁材を使う

塩害対策として最も有効なのは、塩害に強い外壁材を使用することです。外壁や屋根が腐食してしまうと、雨漏りや内部構造の腐食などの重大な問題に繋がる可能性があるため、できるだけ塩害に強い外壁材を使用することをおすすめします。

塩害に強い外壁材としては、以下のものが挙げられます。

  • ガルバリウム鋼板
  • タイル
  • 樹脂系サイディング
  • ステンレス

上記の外壁材は、塩害に強いという点以外にも、それぞれ様々な特徴を持っています。どの外壁材にするかは、それぞれの外壁材が持つ特徴を理解してから比較・検討すると良いでしょう。

塩害に強い塗料を塗布する

トレーラーハウスの塩害対策として、塩害に強い塗料を使用することも非常に有効です。塩害に強い塗料を使用することで、外壁材に直接塩害が発生することを防ぐバリアの役割を果たします。

塩害に強い塗料としては、主に以下のものが挙げられます。

  • フッ素塗料
  • エポキシ塗料
  • 無機塗料

塗料についても外壁材と同様に、それぞれの塗料にメリットやデメリットが存在します。塩害に強いだけではなく、紫外線による劣化や汚れにくさなど、その他の性能も理解したうえで検討しましょう。

塩害・防錆スプレーを塗布する

タイヤや結合部のボルトなど、塩害防止の塗装を施すことが難しい部分に関しては、塩害・防錆スプレーを部分的に塗布することで対策をしましょう。塩害ガードスプレーと呼ばれるものや、亜鉛メッキスプレーなどは、塩害や防錆対策において非常に強力なスプレーです。

こまめに真水で洗浄する

日常のメンテナンスの一環として、真水で洗浄することも有効な対策です。塩分を洗い流すことで、外壁やシャーシが空気中の水分と反応しにくくなるので、腐食の進行を抑えることができます。

洗浄の際は、外壁やシャーシだけでなく、タイヤ周辺や隙間、接合部など細かい部分にも注意して塩分をしっかり流してください。天気の良い日に行い、洗浄後はできるだけ水分を残さないようにしておくことがポイントです。

トレーラーハウスの塩害に関する注意点

トレーラーハウスの塩害に関する主な注意点は、以下の通りです。

  • アフターサポートを確認する
  • 基本的に火災保険は使えない

アフターサポートを確認する

トレーラーハウスメーカーは、購入後に不具合や故障が起きた場合、購入から一定期間内であれば保証を使って、無償または格安で修理対応してくれることが一般的です。しかし、塩害を受けやすく腐食・劣化が進みやすい環境では、その保証が使えなかったり、条件が異なったりする可能性があります。

トレーラーハウスを購入する際は、メーカーに設置位置を伝えると思いますので、塩害が想定される地域に設置する場合は、アフターサポートについても事前に確認しておきましょう。

基本的に火災保険は使えない

火災保険は、火災や風災、水災など様々な災害によって住まいが被害を受けた際に損害を保証する保険で、トレーラーハウスでも加入することが可能です。しかし、塩害によってトレーラーハウスに何らかの損傷があったとしても、一般的には経年劣化とみなされて保険の適用外になるでしょう。

台風や高潮などによる突発的な塩害は、風災や水災に該当する可能性がありますが、一般的な塩害に関しては通常の保険内容ではカバーされないことがほとんどです。加入する火災保険の特約(オプション)に「外壁補償」や「設備や構造の損害補償」などがあれば、塩害による損傷もカバーされる可能性があるので、確認してみましょう。

トレーラーハウスには塩害対策を実施しよう

トレーラーハウスはシャーシがあるため、通常の住宅よりも塩害対策に関してより深く理解しておくことが求められます。設置場所の選択肢が幅広く、海沿いの地域にも設置しやすいという特性を持つトレーラーハウスだからこそ、十分な対策が必要です。

今回ご紹介したような塩害対策を実施して、トレーラーハウスを長く快適な状態で使えるようにしましょう。

塩害に強いトレーラーハウスがほしいという方は、ぜひHCTまでご相談下さい。工務店ならではの高い建築技術と豊富な実績で、塩害に強い最適なトレーラーハウスをご提案します。

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この記事を書いた人

HCT編集部 秋田森童

HCT編集部 秋田森童

愛知県名古屋市を拠点に、トレーラーハウスのデザイン・設計・製造・販売を手掛けるHCTの秋田です。トレーラーハウスの魅力や気になる疑問、活用方法などを日々発信しています!皆様のお役に立てるような有益な情報を発信していくので、ぜひこの記事を通じて、新しいライフスタイルの一つとしてトレーラーハウスに関心を持っていただければ幸いです。

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