トレーラーハウスの維持費用は?購入で後悔しないポイント解説

トレーラーハウスの購入にあたって、初期コストや維持費用、税金について知りたいという方も多いのではないでしょうか。車や家の購入と同じく、トレーラーハウスにかかる費用はさまざまな要因で変わります。
そこで今回は、トレーラーハウスの維持費と、購入の初期費用について詳しく解説していきます。予算オーバーや予想外のトラブルを防ぐため、費用に関する知識を深めておきましょう。
Contents
トレーラーハウスの維持にかかる費用
トレーラーハウスの維持費は、車体の種類や設置方法など、さまざまな要因で変わります。発生する税金も異なるため、事前に把握しておきましょう。
車両扱い
トレーラーハウスが次の条件を満たして車両として設置できる場合、固定資産税はかかりません。
- 車検を取得している
- ライフラインが工具を使わずに脱着できる
- 土地やデッキなどに固定されていない
- いつでも法的に公道の走行が可能
- 設置場所から公道までの経路が確保されている
これらを満たしたトレーラーハウスは、車両として設置できるため、車にかかる税金や費用が発生します。自家用車と同じく、動車税、自動車重量税、自賠責保険料、32,000円ほどが、毎年必要になる費用です。
ただし、トレーラーハウスを設置している土地が、自身の所有地で、固定資産税の対象になる場合は、これも支払わなければなりません。
建築物扱い
トレーラーハウスを長期間固定して使用する場合は、建築物扱いになり、一般的な住宅と同様の税負担が発生します。車両として設置しない場合は、固定資産税や都市計画税の対象になることを念頭に置いておきましょう。
固定資産税は、一般的に評価額の1.4%が課税されますが、自治体の条例によって別の税率が定められているので注意が必要です。また、市街化区域に建築物を設置する際に発生する都市計画税は、評価額の最大0.3%ですが、これも地域によって異なります。
ただし、建物として設置すると特例措置が受けられるので、税負担を軽減することが可能です。そのため、所有する土地の評価額が高い場合は、車両ではなく建築物として設置したほうが負担を抑えられるかもしれません。
メンテナンス費用
トレーラーハウスを長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスを行い、状況によっては次のような修理が必要です。
- 外壁塗装
- ドアや窓の修繕
- シャーシの防錆加工
- 雨漏りの修繕
- ライフラインの点検・修理
- 断熱・防音対策
これらは、毎年かかる固定費ではありませんが、予想外のタイミングで発生することがあるので、予算を確保しておくと安心です。
トレーラーハウスの購入費用
トレーラーハウスを入手する際の費用を把握しておくことで、維持費と合わせた予算設定をスムーズに行えます。ここでは、本体価格、運搬費、設置費用に分けて費用の目安をお伝えします。
本体価格
トレーラーハウスの本体価格は、サイズ、デザイン、内装、設備などの仕様によって大きく異なりますが、500万円~1,000万円ほどが一般的です。ただし、住居用のモデルでは、厚みのあるサイディングや断熱加工、内装、水回り設備などが標準になっているものもあり、1,000万円を超えることも珍しくありません。
新品を購入する場合はフルオーダーも可能で、予算に応じたカスタマイズが可能です。中古のトレーラーハウスを検討する場合、状態や年式によりますが、100万円台から購入できるものもあります。
また、本体の重量に応じてシャーシの規格と価格も変わるため、それも踏まえて予算を設定することが大切です。
運搬費用
トレーラーハウスの運搬費用は移動距離に応じて異なるため、設置場所が遠くなるほど高額になります。一般的には10〜30万円ほどで運搬が可能ですが、距離によっては100万円近くなる可能性も考えられます。
このほか、トレーラーハウスの区分によっては、車検代または別途移動に必要な許可申請に費用が発生するので注意が必要です。
区分と、それぞれの違いは下表のとおりです。
車検付トレーラーハウス | 大型トレーラーハウス | |
サイズ | 全長:12.0m未満 全幅:2.5m未満 全高:3.8m未満 |
左のサイズを超えている |
ナンバープレートの交付 | あり | なし |
特殊車両通行許可申請 | 不要 | 必要 |
基準緩和申請 | 不要 | 必要 |
走行制限 | なし ただし高速道路は80km/h |
高速道路走行不可 一般道路速度制限あり 走行時間制限あり |
設置費用
トレーラーハウスの設置費用には、専用のジャッキの購入や水平レベル調整、ライフラインの接続費用などが含まれます。これらの費用は、地盤の状態や設置場所の条件によって変動することがあります。
費用の目安は以下のとおりです。
- 専用ジャッキ:1基2万円前後
- レベル調整費:10万円前後~
- ライフライン(電気・水道・ガス)の接続:50万円前後
このほか、設置場所の地盤が弱い、搬入に重機が必要、デッキの追加工事が必要など、別途費用が発生するケースもあります。
トレーラーハウス購入で後悔しないポイント
トレーラーハウスは、維持費を含め決して安い買い物ではありません。そのため、購入してから後悔しないよう、慎重に検討することが大切です。
プロに相談する
トレーラーハウスの購入を検討する際は、専門知識があり、経験豊富な業者に相談するのがおすすめです。
トレーラーハウスには、通常の住宅とは異なる法規制や設置条件があり、自己判断で進めるとトラブルにつながりかねません。とくに、設置方法によって変わる税金や許認可などについては、対応を間違えると税負担が大きくなったり、法に触れたりする可能性があります。
また、土地が適しているかどうかの判断や、ライフラインの接続方法なども、プロに任せたほうが安心です。トレーラーハウスを販売する業者の中には、土地探しや許認可手続きのサポートを行っているところもあるため、購入前に相談しましょう。
トータル費用を明確にする
トレーラーハウスの購入では、本体価格だけでなく、以下の費用も把握しておきましょう。
- 運搬
- 設置
- ライフラインの接続
- メンテナンス
- 各種税金
- 各種保険
初期費用を抑えようと安価なモデルを選んだものの、追加工事や維持管理コストがかかり、結局高くついてしまうケースは珍しくありません。また、地盤が弱ければ改良工事が必要になりますし、設置場所の状況によっては運搬・設置費用が高額になります。
トレーラーハウスの購入にあたっては必ず見積もりを取り、予算と照らし合わせて計画的に進める必要があります。
アフターサービスがある業者を選ぶ
トレーラーハウスは、一般的に長期間使用するため、業者がアフターサービスを提供していると安心です。本体に対する保証や、対象になる部品・設備、メンテナンスの有無を確認しましょう。このような保証がない業者もあるため、必ず事前に確認してください。
また、設備の故障時に迅速な対応が可能か、修理を依頼できる提携業者があるかなども重要なポイントです。
このほか、長年使っていくうちに、用途やライフスタイルが変化することがあります。このとき、販売元がトレーラーハウスの移動や、内装・設備のリフォームに対応してくれると、新たに業者を探す手間が省けるでしょう。信頼できる業者を選ぶためには、事前に口コミや評判を調べるだけでなく、過去の施工実績を直接確認するのがおすすめです。
トレーラーハウスの維持費を確認しよう
トレーラーハウスの維持費用は、車両扱いか建築物扱いかで、税金や保険料など定期的にかかる費用が変わってきます。また、サイズや設備、運搬距離、設置方法に応じても費用が変わるので、事前にトータルコストを把握しておきましょう。
トレーラーハウスを購入してから後悔しないためには、これらの費用を明確にするほか、専門業者に依頼するのがおすすめです。販売だけでなく、豊富な施工実績とサポート体制が充実している業者を選ぶと、安定したトレーラーハウス運用が可能になります。
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