トレーラーハウスにロフトは設置可能?活用方法と作る際の注意点
トレーラーハウスの限られたスペースを最大限に活用するため、ロフトの設置を検討する人は少なくありません。ロフトを設置することで、ベッドルームや収納スペースとしての活用が可能になり、居住空間が広がります。
この記事では、トレーラーハウスにロフトを設置する際の具体的な活用方法と、重要な注意点について詳しく解説しています。また、トレーラーハウスそのものを設置する際の注意点もまとめているので、あわせてご覧ください。
Contents
トレーラーハウスにロフトは設置可能?
トレーラーハウスは車両としても扱われるため、高さに規制があり、2階建てにすることはできません。しかし、ロフトであれば問題なく作ることができるので、トレーラーハウス本体の高さを変えることなく、空間を有効活用できるでしょう。
オーダーメイドのほか、ロフト付きの状態で販売されているケースもあり、目的や予算に応じて選ぶことが可能です。しかし、ロフトを設置すると上がるための階段やハシゴが動線の邪魔になることもあるため、合理的に設計する必要があります。
ロフト付きトレーラーハウスの活用例
空間を有効に使えるロフト付きのトレーラーハウスは、さまざまな用途に利用できます。以下、その活用例を紹介します。
セカンドハウス
トレーラーハウスは、既存の住宅とは違い移動可能なため、好きな場所に設置できます。自宅の敷地内や自然豊かな地域に配置して、休暇の際に訪れる別荘、セカンドハウスなどとして使用するのが一般的な活用例です。
通常の住宅や別荘に比べて、購入や維持にかかる費用を抑えることができるほか、必要に応じて場所を移動できるのが大きなメリットです。ロフト部分は物置として活用できるほか、ベッドスペースとしても利用できるでしょう。
宿泊施設
トレーラーハウスを宿泊施設として運営する場合、キャンプ場や観光地の一部などに設置することが考えられます。トレーラーハウスの活用で、需要に応じて設置場所を変えるといったフレキシブルな運用が可能になります。
宿泊者の快適性を保つため断熱性や防音性、設備の整備が必要で、とくに寒暖差が大きい地域では、適切な暖房や冷房の設置が求められます。ロフト部分には低めのベッドやソファを設置し、お子様用のスペースとして活用すると、家族連れのユーザーにアピールできるでしょう。
事務所
トレーラーハウスを事務所として活用するときには、狭いスペースを最大限に使うため、折りたたみ式や多機能家具の導入が有効です。トレーラーハウスの移動性を活かし、プロジェクト現場やイベント会場など、必要な場所に設置して一時的なオフィスとして使用するのもよいでしょう。
トレーラーハウスは短期間で設置できるため、新しいオフィスをすぐに稼働させることが可能です。ロフトは、書類や備品の保管場所になるほか、従業員の休憩スペースとしても活用できます。
ロフトを作る際の注意点
ロフトを作る際には、規制に基づく制限や安全性などに注意して、設計、施工する必要があります。
以下、とくに注意したいポイントについて解説します。
高さに限界がある
車両扱いになる一般的なトレーラーハウスは、高さの上限が3.8m以下と決められています。そのため、ロフトにおいても十分な高さを確保できない可能性があることを、念頭に置いておきましょう。
建物であれば最大1.4mまでの高さが取れますが、トレーラーハウスのロフトで1.4mは困難です。ある程度の高さがあるロフトスペースを確保したい場合は、大型トレーラーハウスを検討する必要があるかもしれません。
高額になる
トレーラーハウスにロフトを設置すると、構造が複雑になるため、本体価格が高額になります。また、ロフト付きのトレーラーハウスは居住性が高く人気があることから、需要に伴って価格が高く設定されていることもあります。
後から設置する場合、ロフト本体だけでなく階段や照明、窓などの追加設備が必要になるので、その都度コストが増えていくでしょう。自作すれば費用は抑えられますが、耐久性や安全性を考え、材質や施工方法を検討する必要があります。
専門的な技術が必要になる
一般的なトレーラーハウスは、シャーシと呼ばれるタイヤ付きの基礎(台車)の上に作られるため、重量に制限があります。ロフトや階段の素材、大きさによっては過積載になってしまうため、専門的な知識を持つ人に適切な設計をしてもらう必要があるでしょう。
ロフトを設置することでトレーラーハウス全体の断熱性やエネルギー効率にも影響があるので、断熱材の選定や配置も大切になります。施工がずさんだと快適性が損なわれたり事故につながったりする可能性があるので、工務店や販売業者へ委託すると安心です。
トレーラーハウス設置の注意点
トレーラーハウスの活用にはさまざまな利点がありますが、設置に問題がある場合はメリットを享受できない可能性があります。トレーラーハウスを設置する際には、以下のポイントに注意しましょう。
階段やウッドデッキが必要になる
トレーラーハウスはシャーシの上に居住部が設置されているため、出入り口と地面に高低差が生まれます。そのため、快適に出入りできるよう、階段やウッドデッキの設置が必要になります。
ただし、これらを本体に固定してしまうと、随時移動できなくなってしまうので、建築物と判断される可能性が高くなります。そうでなれば不動産に関わる税金が発生するほか、場合によっては違法建築物として撤去するよう命じられるかもしれません。
建築物にならないように注意する
前述のとおり、トレーラーハウスを設置する際には建築物に該当しないよう、以下の点に注意する必要があります。
- タイヤを外さない
- 地面やウッドデッキに固定しない
- 電気やガスなどのライフラインが工具を使わずに着脱できる
- 設置場所から公道に出られる
これらのポイントを守ることで、トレーラーハウスが建築物と認識されるリスクを軽減し、法的なトラブルを回避することができるでしょう。
設置基準に違反しない
トレーラーハウスの設置には、さまざまな規制があるため、設置基準に違反しないことが重要です。自治体ごとにルールが異なるため、希望の場所に設置できるか否か、どんな申請・許可が必要なのかなど、事前にしっかり確認しておきましょう。
また、店舗や宿泊施設として活用する場合には、消防署や保険所の指導に従い、必要な届出をしてください。このほか、基準に沿ったサイズで作られている大きさにあわせて車検や通行許可を得ている証明ができるといったことも大切です。
ロフト付きのトレーラーハウスでスペースを有効活用しよう
トレーラーハウスは、条件さえクリアすれば好きな場所に設置できるため、さまざまな用途に活用されています。サイズが限られているので2階を作ることはできませんが、ロフトであれば設置可能で、スペースを有効活用することができます。
ただし、ロフト付きのトレーラーハウスは高額になりやすいほか、十分な高さのロフトスペースが作れない可能性がある点には注意が必要です。ロフトを作る際は、安全性や快適性を失わないよう、専門知識を持ったプロに設計、施工を依頼するとよいでしょう。
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