トレーラーハウスは貧乏の象徴?トレーラーハウス生活のリアルとは
海外のドラマや映画を見ていると、貧困に悩む人々がトレーラーハウスで生活する描写がよくあります。そのため、「トレーラーハウス=貧乏人の家」という印象を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本でもトレーラーハウスが徐々に広まっていますが、果たして彼らは貧乏だからトレーラーハウスを選んでいるのでしょうか。
今回は、トレーラーハウスが貧乏の象徴だと言われている理由や、海外のトレーラーハウス事情、日本におけるトレーラーハウスの位置付けを解説します。ネガティブなイメージを抱いている方は、最後まで読むことでトレーラーハウスに対するイメージが変わるかもしれませんので、参考にしてください。
Contents
トレーラーハウスはなぜ貧乏の象徴なのか
アメリカの映画やドラマには、低所得者や貧困に悩む人々がトレーラーハウスで生活する描写がよくでてきます。事実、かつてアメリカでは貧困層の人々が自分の家を持つことができず、トレーラーハウスで生活をするということがよくありました。
アメリカのドラマや映画を見ていると、綺麗に手入れされた芝生の庭がある一軒家で暮らしていることが、豊かな生活であるという印象がありますよね。このように、豊かな生活を送ることができない貧困層の人々は、家よりも安く住むことができるトレーラーハウスで生活するという現実がありました。
そのため、「トレーラーハウス=貧乏人の家」という印象が強くなり、我々日本人の間でも貧乏の象徴として印象に残っているということです。
海外のトレーラーハウス事情
トレーラーハウスに対する価値観は、国によっても異なります。トレーラーハウス先進国であるアメリカとヨーロッパのトレーラーハウス事情を、それぞれ解説します。
アメリカの場合
上記で解説した通り、アメリカでは長らくの間、トレーラーハウスは家を持つことができない貧困層の住居という位置付けでした。しかし、近年はアメリカ人の家に対する価値観が大きく変化し、トレーラーハウスに対する印象も大きく変わってきています。
アメリカではハリケーンや竜巻、山火事などの自然災害によって毎年多くの人々が住む場所を失ってしまいます。また、2000年代に様々な金融危機によって経済的な打撃を受けたことで、大きな家に住むことが豊かさの象徴という考え方に変化が起きました。
小さくても豊かな暮らしを実現できるトレーラーハウスは徐々に注目を集め、トレーラーハウスに住む人々が集まる「トレーラーパーク」というコミュニティが次々と誕生しています。土地に縛られず移動しながら暮らせるという便利さも、自由を愛するアメリカ人の価値観にマッチしたことで、アメリカの住宅市場に大きな影響を与えました。
上記のことから、かつては貧乏の象徴として位置付けられていたトレーラーハウスが、今では豊かな人生を叶えるための1つの選択肢として、人気が高まりつつあるということがわかります。
ヨーロッパの場合
ヨーロッパの場合、アメリカとは反対にトレーラーハウスは豊かさの象徴という位置付けにいます。ヨーロッパでは、豊かに旅をするためのツールとして、キャンピングカーより上位にトレーラーハウスという選択肢があります。
そのため、定住することよりも旅をすることの快適性を重視して作られているトレーラーハウスが多いというのも大きな特徴です。ヨーロッパは冬の寒さが厳しい地域が多く、断熱性にこだわっていて内装もモダンでスタイリッシュなものが多いです。
離れやセカンドハウスとしてトレーラーハウスを購入する方も多く、生活の拠点にするというよりは、旅や暮らしを豊かにするものとして扱われるという印象が強いでしょう。
日本におけるトレーラーハウスの位置付け
日本におけるトレーラーハウスの位置付けはどうでしょうか。トレーラーハウス先進国と比較してまだまだ歴史の浅い日本ですが、その位置付けは価値観が変化した後のアメリカと近しいものがあるといえるでしょう。
生活の拠点としてトレーラーハウスを購入する方は、住む場所に囚われることなく、コンパクトでも自由で豊かな暮らしを実現するためにトレーラーハウスを購入したという方が多い印象があります。これは価値観が変化した後のアメリカに似ているものがあり、自分らしく暮らすことを実現するために、あえてトレーラーハウスを選択したという意思が感じ取れます。
また、ビジネスとしてトレーラーハウスを活用することも注目を集めており、トレーラーハウスを活用して美容室や飲食店、宿泊施設やサロンを経営する事例も増えています。このようなことから、日本では決してトレーラーハウスは貧乏の象徴として扱われているわけではなく、あくまでひと昔前に描かれていた海外のドラマや映画で印象付けられたものであるということがわかります。
トレーラーハウスを住居利用するメリット
トレーラーハウスを住居として利用することには、以下のメリットがあります。
- 初期費用・維持費が安い
- 土地選択の幅が広い
- 一般住宅と遜色ない暮らしができる
初期費用・維持費が安い
トレーラーハウスは通常の住宅を購入することと比較すると、圧倒的に初期費用・維持費が安いという魅力があります。通常の住宅であれば安くても数千万円はかかりますが、トレーラーハウスは1,000万円以下で購入できる商品も豊富です。
本体価格が抑えられるだけでなく、税金も大幅に抑えることができます。通常の住宅であれば不動産取得税や固定資産税といった税金がかかり、多額の税負担を強いられることになります。しかし、トレーラーハウスは建築物ではなく車両として扱われるため、そもそも発生する税金の種類が異なります。
自動車税や自動車重量税といった自動車に関わる税金を納める必要はありますが、不動産に関わる税金に比べれば低額で済みます。サイズが小さい分、メンテナンスやリフォームにかかる費用も少額なので、初期費用・維持費ともに低額に抑えることができるでしょう。
土地選択の幅が広い
市街化調整区域は、都市開発が抑制されている区域のことで、基本的には通常の住宅を建築することはできません。しかし、トレーラーハウスは建築物ではなく車両として扱われるため、市街化調整区域でも問題なく設置することが可能です。
市街化調整区域に設置可能なので土地選択の幅が広がり、理想の立地にトレーラーハウスを設置できるかもしれません。市街化調整区域は通常の土地と比べて土地代が安いため、土地購入費を安くできるのも大きな魅力です。
一般住宅と遜色ない暮らしができる
トレーラーハウスは通常の住宅と比較すると簡素な造りだと思われがちですが、建材や設計は一般的な住宅と同等のものが使われるため、一般住宅と遜色ない暮らしができます。
外壁の材質や内装のテイストなども自由に設計できるため、まるでマンションの1室のような住居を実現することができるでしょう。
トレーラーハウスを住居利用するデメリット
トレーラーハウスを住居として利用するのには、以下のデメリットも存在します。
- 間取りが限られる
- 傾く可能性がある
間取りが限られる
トレーラーハウスは2階建てにすることができなかったり、大きさに制限があるため実現できる間取りには限界があります。車両としてナンバーを取得するためには、保安基準第2条で定める以下の大きさに納めなければなりません。
- 全長:12.0m未満
- 全幅:2.5m未満
- 全高:3.8m未満
原則として上記のサイズを超えると、普通車両としては認められず特殊車両に該当し、ナンバーを取得することができません。特殊車両になると、輸送する際に手続きが必要になったり輸送費が高額になったりと様々な手間や費用が発生します。
保安基準第2条に定めるサイズを守って製造した場合、「1LDK+ロフト」が現実的な一番大きな間取りといえるでしょう。
ただし、HCTが販売しているトレーラーハウスは合法的に上記の保安基準第2条に定める横幅よりも、広いサイズのトレーラーハウスを独自で販売しております。全幅3.5mと室内空間を広くしているため、窮屈な印象がなくゆとりをもった空間を演出することが可能です。
傾く可能性がある
トレーラーハウスは建築物ではないため、設置する際は基礎工事が必要ありません。しかし、基礎工事をしないということは地盤が不安定な場所に設置する危険があるということでもあります。
地盤がしっかりしていない土地に設置してしまうと、地面がトレーラーハウスの重量に耐えられず傾いてしまう危険性があるので注意しなければなりません。不安であれば整地をして、しっかりと地盤を固めてから設置しましょう。
トレーラーハウス=貧乏ではない!
トレーラーハウスに対して貧乏というイメージがあった方も、この記事を読んだことで考え方が少し変わったのではないでしょうか。かつてアメリカでは貧乏の象徴として印象が強かったトレーラーハウスですが、今ではコンパクトでも豊かな暮らしを実現するための選択肢として考えられるようになっています。
日本においても、場所に囚われることなく自分の理想の暮らしを実現するための1つの手段として、トレーラーハウスでの生活が徐々に普及し始めています。もし、少しでもトレーラーハウスの暮らしに興味がある方は、お気軽にHCTトレーラーハウスまでご連絡ください。
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