トレーラーハウスの気になるトイレ事情!処理方法や注意点など解説
「トレーラーハウスってトイレを設置できる?」「トレーラーハウスのトイレはキャンピングカーと同じ?」などのご質問をいただくことが多々あります。トレーラーハウスの使用目的に関わらず、生活する上でトイレは欠かすことのできない設備ですよね。
今回は、トレーラーハウスの気になるトイレ事情について解説します。設置可否や排水処理方法、設置時の注意点など詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
トレーラーハウスにトイレは設置できる!
結論から申し上げると、トレーラーハウスには通常の住宅と同じようにトイレを設置することが可能です。トレーラーハウスは、トイレの設置に欠かせない上下水道を問題なく接続できるからです。
上下水道だけでなく、電気・ガス・インターネット回線といったインフラも接続できるため、通常の住宅と変わらない設備を設置することができます。トイレに限らず、キッチンやガスコンロ、お風呂、固定電話など生活に欠かせない設備は一通り設置することができるため、通常の住宅と同じ暮らしが実現できるでしょう。
キャンピングカーのトイレとの違いは?
キャンピングカーの場合、貯水タンクに貯めた水を供給して排水タンクに排水するという方法でトイレを利用します。そのため、貯水タンクへの給水や排水タンクの掃除など、ご自身でメンテナンスしなければトイレを利用することができません。
特に排水タンクの掃除をきちんとしなければ、匂いが気になったり、タンクがいっぱいになって排水できなかったりするため、メンテナンスが大変です。
トレーラーハウスであれば、上下水道を接続することができるため、ご自身でメンテナンスをする必要がなく、通常の住宅と同じようにトイレを設置することができます。下水道が接続できるので、匂いが気になることもありません。
トレーラーハウスのトイレの排水処理方法
トレーラーハウスのトイレの排水処理方法は、以下の3種類です。
- 下水道を接続する
- 浄化槽を設置する
- 便槽を設置して汲み取り式にする
下水道を接続する
最も一般的で手のかからない処理方法が、下水道を接続して排水することです。下水道が整備されている土地にトレーラーハウスを設置する場合は、下水道へ接続して排水処理をすることができます。
設置を検討している土地に下水道が整備されているかわからないときは、管轄の自治体の水道局に確認してみましょう。その際に、トレーラーハウスへ上下水道を接続することを検討していることを伝え、問題なく接続できるか確認しておくと、後々手続きで問題になるリスクを軽減できます。
浄化槽を設置する
下水道が整備されていない土地にトレーラーハウスを設置する場合、浄化槽を設置することが選択肢として挙げられます。トイレの排水を一旦浄化槽に貯めておき、微生物の働きによって汚れを分解して、綺麗になった処理水を近隣の河川や用水路へ放出するという仕組みです。
一般的には、希望者に対して自治体が公共浄化槽を設置してくれます。維持管理も自治体が行ってくれるため、利用者がメンテナンスを負担することはありません。しかし、自治体に対して設置工事の分担金や、月々の利用料金を支払う必要があります。
また、浄化槽はどこにでも設置できるわけではなく、処理水を排出する河川や用水路の管理者の許可がなければ設置できません。浄化槽を設置できるか知りたい場合、管轄の自治体の水道局に確認してください。
便槽を設置して汲み取り式にする
下水道の整備もされていなく、浄化槽も設置できない場合は、便槽を設置して定期的にバキュームカーで汲み取ってもらうという方式で処理しなければなりません。特に、市街化調整区域のような土地にトレーラーハウスを設置する場合、下水道や浄化槽を設置できない可能性が高いでしょう。
汲み取り方式のトイレには、大きく分けて以下の2種類があります。
- 汲み取り式:トイレの下に便槽が直接繋がっている。通称「ボットン便所」。
- 簡易水洗:見た目は一般的な水洗トイレで、排水は便槽に溜まる。
下水道が整備されていない地域でよく用いられる汲み取り式トイレですが、トイレと便槽が直接繋がっているため、匂いが気になるという問題があります。簡易水洗の場合、トイレと便槽の間に水の蓋がされるため、匂いが気になることはありませんが、便槽に排水が溜まるペースが早くなるでしょう。
トレーラーハウスにトイレを設置する際の注意点
トレーラーハウスにトイレを設置する際は、以下の点に注意しなければなりません。
- 排水処理方法を自治体に確認する
- 排水処理の料金を確認する
- 配管は工具なしで脱着できる仕様にする
- 貯水・排水タンクの設置を検討する
排水処理方法を自治体に確認する
トレーラーハウスを設置する土地を検討する際は、その土地の排水処理方法を事前に自治体に確認しておきましょう。事前に確認せずに土地を決定してしまうと、想定していた排水処理方法を採用できない可能性があります。
「下水道を接続できると思っていたのに下水道が整備されていなかった」「浄化槽を設置するつもりだったが許可が降りなかった」という事態になれば、工事の日程が遅れたり、追加料金がかかったりするかもしれません。
後々トラブルに発展しないためにも、事前に排水処理方法を自治体に確認することを忘れないでください。
排水処理の料金を確認する
排水処理方法を確認する際、併せてその方法でかかる料金も事前に確認しておきましょう。各排水処理設備の設置費だけでなく、利用料金や維持管理費といったランニングコストも確認しておくことが大切です。
- 下水道:利用料金
- 浄化槽:維持管理費
- 汲み取り式:汲み取り基本料金
排水処理方法によって、それぞれ上記のようなランニングコストがかかり、各自治体によって料金が異なります。思っていたよりも高額なランニングコストがかかってしまうという事態にならないためにも、排水処理方法と併せて料金を確認するようにしましょう。
配管は工具なしで脱着できる仕様にする
トレーラーハウスは、建築物ではなく車両として扱われます。しかし、それは随時かつ任意に移動できる状態であることが条件です。
上記の条件を満たすためには、水道配管を工具なしで脱着できるように接続しなければなりません。工具なしで脱着できるような仕様になっていなければ、車両ではなく建築物とみなされ、違法建築物に該当してしまう可能性があります。
車両としての条件を満たすことができないといったトラブルを防ぐためにも、信頼できる専門業者へ設置を依頼しましょう。
貯水・排水タンクの設置を検討する
上下水道を直接接続する場合、貯水・排水タンクは必要ないと思われますが、設置する土地によっては以下のようなトラブルに見舞われる可能性があります。
- 寒冷地で水道配管が凍結して使えない
- 豪雨で河川が氾濫して排水を流せない
- 停電が起こり断水される
上記のようなトラブルが発生した際、タンクがなければトイレが使えなくなってしまいます。特に、台風や地震による被害を受けやすい地域の場合、上記のような事態にはしっかりと備えなければなりません。
トレーラーハウスに雨水を貯めておく貯水タンクや、排水を貯めておく排水タンクがあれば水道が使えなくなってしまった際にも、一時的にトイレを使うことができます。上下水道を接続する場合でも、災害への備えとして、貯水・排水タンクの設置を検討しておいた方が良いでしょう。
HCTのトイレ付きトレーラーハウスの導入事例
写真のように、HCTではトイレ付きトレーラーハウスの導入実績が多数あります。
手すりを設置したり、車椅子が旋回できるような広さを確保したバリアフリー設計のトイレを設置することも可能です。通常の住宅と同様に、ご要望にあわせてオーダー可能なので、イメージ通りのトイレを設置することができます。
トレーラーハウスの購入・設置は安心できる業者に依頼しよう
トレーラーハウスのトイレ事情について、詳しく解説してきました。
トレーラーハウスであっても、上下水道を接続することができるため問題なくトイレを設置することができます。しかし、設置する土地によって排水処理方法が異なるため、事前に管轄の自治体に排水処理方法を確認しておきましょう。
トイレ事情に限らず、トレーラーハウスを購入・設置する際は、信頼できる業者に依頼することが大切です。トレーラーハウスに関する十分な知識がなければ、後々トラブルに発展したり、思い通りのトレーラーハウス生活を実現できなかったりする可能性があります。
HCTトレーラーハウスは、トレーラーハウスの設計・施工・設置を全て内製化し、一気通貫でサポートします。工務店ならではの高いデザイン性を実現しつつ、専門業者としての知見を活かし、合法的でトラブルが起こらないように手続きを進めて快適なトレーラーハウス生活を実現します。
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