トレーラーハウスは軽自動車でも牽引できる?条件と活用例を紹介
トレーラーハウスの購入にあたって、軽自動車での牽引を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。軽自動車でトレーラーハウスを牽引するためには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
そこで今回は、トレーラーハウスを軽自動車で牽引できる条件と手続きについて解説していきます。小型トレーラーハウスのメリットと活用例もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
トレーラーハウスは軽自動車でも牽引できる
トレーラーハウスは、そのサイズや重さによって、軽自動車で牽引することも可能です。しかし、軽自動車で牽引を行う場合は、トレーラーハウスの総重量が牽引車の車両重量の半分以下でなければなりません。
軽自動車の重量は100~1,100kgほどなので、牽引する車両によってはトレーラーハウスの重さをかなり軽くする必要があります。ただし、トレーラーハウス側に慣性ブレーキ機能がある場合は、条件次第で牽引車と同程度の重さになっても牽引できます。
トレーラーハウスの牽引に必要な機能と手続き
トレーラーハウスを牽引する場合、安全のため適切に連結するほか、必要な手続きを行わなければなりません。牽引できる条件を満たしていなければ法律違反になり、事故などの安全リスクも高まります。
以下、トレーラーハウスの牽引に必要な機能と手続きを見ていきましょう。
ヒッチメンバー
ヒッチメンバーは、車両の後部に取り付ける牽引装置で、トレーラーを安全に連結するために不可欠です。車の種類や型式、グレードなどによって牽引クラスがかわるため、購入前に牽引車との適合と牽引するトレーラーハウスの総重量を確認してください。
また、ヒッチメンバーにはボルトオンタイプ、溶接タイプがありますが、溶接する場合には車検の際に構造変更申請が必要です。市販のヒッチメンバーは自分で取り付けることもできますが、安全性を確保するためには専門業者に依頼することをおすすめします。
車検証登録
トレーラーハウスを牽引するためには、適切な車検証登録を行う必要があります。以下、いずれかの方法で、牽引できることを車検証に記載しましょう。
- 950登録・302登録:牽引車側の車検証に、牽引可能なトレーラーの車両総重量を記載する
- 型式追加:トレーラー側の車検証に牽引車の車台番号や型式を記載する、またはその逆も可
また、登録にはトレーラーハウスの車検証や、被牽引自動車の連結仕様検討書、牽引車の車検証の写しなどが必要です。
小型トレーラーハウスのメリット
軽自動車でも牽引できるサイズのトレーラーハウスは、小型ならではの利便性が多く、手軽さやコストパフォーマンスの高さが魅力です。以下、小型トレーラーハウスのメリットを紹介します。
750kg以下は普通免許でOK
トレーラーハウスは、車両総重量が750kg以下であれば普通免許で牽引できるため、牽引免許が不要です。そのため、750kg以下のトレーラーハウスを選択すれば、牽引免許を取得する費用や、教習所に通う時間を節約できます。
ただし、車両制限により、以下の大きさを超えないよう注意する必要があります。
- 全長:12m
- 高さ:3.8m
- 幅:2.5m
また、牽引する車両の馬力やトレーラーの性能によっては、牽引できないこともあるため、事前にさまざまな条件を確認しておきましょう。
初心者でも運転しやすい
小型サイズのトレーラーハウスは、初心者でも牽引運転がしやすい点がメリットです。大きなトレーラーの場合は、曲がり角や狭い道路で高度な運転技術が求められます。
しかし、小型サイズであれば内輪差などをそれほど気にせず運転できるため、慣れていない人でもストレスを感じにくいでしょう。ただし、通常の運転とは勝手が違うことも多いので、ある程度の練習は必要です。
駐車スペースに困らない
小型サイズのトレーラーハウスは、一般的な駐車場や自宅の敷地内にも収まりやすく、広いスペースを必要としません。1〜2畳ほどの大きさであれば、駐車場1台分のスペースがあれば十分です。
そのため、キャンプ場やパーキングエリアなど、移動先での駐車もスムーズに行えるでしょう。また、牽引車と切り離せるため、使わないときは敷地の一角に置いておくことも可能です。
【小型サイズ】トレーラーハウスの価格
小さいサイズのトレーラーハウスはシンプルな設計が多いため、価格も抑えられる傾向にあります。
一般的な大きさのトレーラーハウスは、新品を購入する場合500万円以上になることも珍しくありません。一方、小型サイズであれば、シャーシ部分を含めても200〜400万円ほどで購入できるケースが多いです。
また、中古は100万円以下で購入できるものもありますが、状態によってはメンテナンス費用がかさむため慎重に検討しましょう。
トレーラーハウスの活用例
小型サイズのトレーラーハウスは、そのコンパクトなサイズと機動性を活かし、さまざまな場面での利用が考えられます。ここでは、トレーラーハウスのさまざまな活用例を紹介します。
キャンピングトレーラー
小さなトレーラーハウスは、キャンプやアウトドアの拠点として活用できます。
トレーラーハウスには、キッチンやトイレなど、さまざまな設備を付けることが可能です。しかし、小型のトレーラーハウスで寝ることを想定している場合は、スペース確保のため設備を最低限にしましょう。
また、居住部分をポップアップ型にするといった工夫も考えられますが、カスタマイズは高額になるため、予算に合わせて検討してください。
キッチンカー
小型サイズのトレーラーハウスは、キッチンカーとして活用する方法も人気です。移動した先で牽引車と切り離せるため、数日にわたるイベントなどでは、店舗部分を動かさずに買い出しに行くことも可能です。
また、インフラ設備と接続できるため、販売だけでなく調理が行える点もメリットです。ただし、キッチン機能によって総重量が750kgを超えると、牽引免許が必要になるため注意しましょう。
イベント・災害時のトイレや授乳室
トレーラーハウスは、イベントや災害時における仮設トイレ、また授乳室などとしても活躍します。これらの施設にトレーラーハウスを用いることでプライバシーが保たれ、利用者に快適な環境を提供できます。
災害時にはインフラが不足しがちですが、ソーラーパネルや貯水槽を設置することで、設置場所を問わずに利用が可能です。
自宅の離れ
トレーラーハウスは車両と切り離せるため、敷地内に設置して、離れとして利用することもできます。移動が可能なので、必要に応じて位置を変えられるほか、建ぺい率や容積率を考慮する必要もありません。
また、建築物ではないため、基礎工事や建築確認申請も不要です。ただし、インフラや建物と固定したり、タイヤを外したりしてしまうと、車両と判断されないため注意してください。
トレーラーハウス購入の注意点
トレーラーハウスを購入する際は、重量に注意が必要です。被牽引車の総重量には、本体だけでなくシャーシの重さも含まれます。
もし本体だけの重さだけで選んでしまうと、予定していなかった牽引免許の取得が必要になるかもしれません。
また、知識がないまま購入してしまうと、装置や手続きに不備があっても気づかない可能性があります。万が一そのまま牽引すれば、違反として罰則を科せられかねません。
そのため、トレーラーハウスを購入する際は、専門店での購入がおすすめです。専門店では、法律や技術に精通したスタッフが最適なアドバイスを提供してくれるため、安心して購入手続きを進められます。
さらに、アフターサービスやメンテナンスサポートが充実している店舗を選ぶことで、トラブルが起きた場合も安心です。
軽自動車向けトレーラーハウスの購入はプロに相談
軽自動車でトレーラーハウスを牽引することは可能ですが、それぞれの重さや性能によっては牽引できないので注意してください。また、トレーラーハウスが750kgを超える場合には、牽引免許の取得が必要になります。
トレーラーハウスの牽引は、車両の条件やルールを知らないと、法律違反になったり、事故を引き起こしたりする可能性があります。そのため、購入にあたっては専門家に相談するのがおすすめです。プロに依頼すれば、車両サイズの選定や手続きをスムーズに行えます。
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