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トレーラーハウスに欠かせないシャーシとは? サイズや価格、注意点など解説

トレーラーハウスは、けん引されることで道路を走行できる「被けん引自動車」に分類されます。そして、走行するために欠かせない重要なパーツが「シャーシ」です。

しかし、シャーシといわれても具体的にどのようなものかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、トレーラーハウスに欠かせないシャーシについて詳しく解説します。

シャーシとは

そもそも、シャーシとはどういうものなのでしょうか。一般的に、シャーシは「骨格」「枠組み」という意味を持っており、動かない物体を支えるものとされています。

自動車の足回り部品もシャーシと呼ばれるため、何となくどういうものかイメージできる人も多いのではないでしょうか。

トレーラーハウスは、上物である居住部分と、それを支えて走行するシャーシの2つのパーツに大別することができます。シャーシは居住部分を支えるという重要な役割を担っており、まさに縁の下の力持ちといえるでしょう。

トレーラーハウス用シャーシの規格

トレーラーハウス用のシャーシは、道路運送車両法で「被けん引自動車」として分類されます。そして、被けん引自動車を更に細かく見ていくと、次の4つの規格に分類されます。

  • O1(オーワン):車両総重量が0.75t以下
  • O2(オーツ―):車両総重量が0.75tを超え、3.5t以下の被けん引自動車
  • O3(オースリー):車両総重量が3.5tを超え、10t以下の被けん引自動車
  • O4(オーフォー):車両総重量が10tを超える被けん引自動車

この4つの規格の中で、トレーラーハウス用のシャーシはO2(オーツ―)に分類されます。

規格が変われば、適用されるルールが異なります。例えば、O1(オーワン)カテゴリに分類される小型のシャーシは、けん引免許が不要です。どの規格のシャーシにもブレーキは必要ですが、O3(オースリー)カテゴリに分類されると「圧力式ブレーキ」と呼ばれる制動装置が必要になります。装置自体が高額なため、シャーシ自体の価格が大きく上昇してしまうでしょう。

さらに、大型のシャーシになればなるほど、けん引する車のサイズも大きくしなければなりません。O3(オースリー)以上の規格になれば、乗用車でのけん引は不可能で大型トラックでけん引しなければならないでしょう。

上記のようなことから、適切な規格に収めなければ手間やお金が余計にかかってしまいます。

シャーシの規格を決める車両総重量とは?

トレーラーハウスの規格は、車両総重量によって決まります。

車両総重量とは、上物である住居部分とシャーシの重量を合わせた重量のことを指します。トレーラーハウス用シャーシが分類されるO2(オーツー)カテゴリの定義は、「車両総重量が0.75tを超え、3.5t以下の被けん引自動車」であることから、シャーシと住居部分を合わせた重量が3.5t以下になれば問題ありません。

【良い例】
シャーシ重量 950kg +住居部分重量 2.5t = 車両総重量 3.45t

基本的にシャーシの重量は長さや横幅などのサイズによって決まるので、そこから逆算して住居部分の最大重量を決める必要があります。

HCTのシャーシラインナップと価格

HCTのシャーシは、全9サイズなっており豊富なラインナップです。おおよその重量と価格は、以下の表の通りです。

型式 重量(kg) 価格(税抜き)
HS3640 530 ¥1,450,000
HS4550 560
HS5460 590
HS6370 620
HS7280 690
HS8190 720 ¥1,550,000
HS9100 760
HS10010 800
HS10920 850

HCTでは住居部分の幅は、2.5~3.5mまで製作可能で、自由に大きさを組み合わせることができます。希望する利用目的や専有面積などから、最適なサイズをご提案させていただくことも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

トレーラーハウスのシャーシに必要なパーツ

トレーラーハウスのシャーシは、ただ枠組みがあってタイヤがついていれば良いというものではありません。具体的には、以下のパーツが必ず必要になります。

  • 制動装置
  • タイヤ
  • ジャッキ
  • テールランプ・ウィンカー

制動装置はブレーキのことです。安全に走行するためには、制動装置が欠かせません。O2(オーツー)カテゴリには、電磁ブレーキまたは慣性式ブレーキという制動装置が認められています。構造がシンプルで、比較的安価に搭載できる制動装置です。

トレーラーハウスを設置する土地まで搬送したら、ジャッキにてシャーシを支えます。タイヤで支えるとパンクで突然バランスを崩す恐れがあるからです。水平を出すためにも、タイヤが少し浮くくらいジャッキでシャーシを持ち上げ、バランスを保ちます。

走行中、後続車に停車や右左折を知らせるためにテールランプ・ウィンカーも必要です。けん引する乗用車とコネクタを接続することで、乗用車と連動してランプが点灯・点滅する仕組みになっています。

トレーラーハウス用シャーシの注意点

トレーラーハウス用のシャーシを購入する際、以下の点に注意しましょう。

  • ナンバーを取得できるサイズにする
  • 制動装置の性能を確認する

ナンバーを取得できるサイズにする

シャーシは重量によって規格が決まると説明しましたが、それ以前に長さや幅によって普通車両として分類されるかどうかが決まります。これは、道路交通法の保安基準第2条によって、以下のサイズを超えると普通車両として認められないと定められています。

  • 全長:12.0m未満
  • 全幅:2.5m未満
  • 全高:3.8m未満

上記のサイズをどれか1つでも超えてしまうと、普通車両として認められず、ナンバーを取得することができません。ナンバーを取得できなければ、公道を走行する際に基準緩和申請と特殊車両通行許可の取得が必要になり、手間とお金がかかります。

2024年6月時点では、ナンバーを取得していないトレーラーハウスでも車両として認められていますが、将来的に違法になる可能性も少なくありません。しっかりと基準を遵守した規格に収めることで、将来的に違法になるリスクを軽減しましょう。

制動装置の性能を確認する

けん引されて走行するトレーラーハウスにおいて、シャーシの制動装置の性能はとても重要です。制動装置の性能が低ければ、十分にブレーキが効かず重大な事故や破損を招く恐れがあります。

トレーラーハウスの購入を検討している場合は、販売業者へ制動装置の性能が十分であるか確認し検討することをお勧めいたします。

トレーラーハウスのシャーシは基準を遵守しよう

トレーラーハウスのシャーシについて詳しく解説しました。

シャーシは重量によって4つの規格に分類され、トレーラーハウス用シャーシは一般的にO2(オーツ―)カテゴリになります。車両総重量、最大積載量を遵守して規格内に収まるように設計してもらいましょう。

重量だけでなく、サイズによっても普通車両になるか特殊車両になるかが決まります。法令を遵守して、より合法的なトレーラーハウスにするためには保安基準第2条に定めるサイズに収めるような大きさで製造してもらいましょう。

HCTトレーラーハウスは、シャーシサイズ・重量の規格を遵守し、合法的なトレーラーハウスを提供しております。シャーシサイズは全9サイズで全て法令を遵守し、ナンバーを取得しています。

トレーラーハウスの購入は販売業者選びが大切です。もし、トレーラーハウスの購入を検討している方がいましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

HCT編集部 秋田森童

HCT編集部 秋田森童

愛知県名古屋市を拠点に、トレーラーハウスのデザイン・設計・製造・販売を手掛けるHCTの秋田です。トレーラーハウスの魅力や気になる疑問、活用方法などを日々発信しています!皆様のお役に立てるような有益な情報を発信していくので、ぜひこの記事を通じて、新しいライフスタイルの一つとしてトレーラーハウスに関心を持っていただければ幸いです。

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