パーソナルジムに適したマンションの条件は?その他の選択肢も解説
パーソナルジムは、マンションの一室でも開業することが可能です。ただし、ジムに適した物件でなければ、のちのちトラブルになることも考えられるでしょう。
そのため、パーソナルジムの開業にあたって必要な条件を知り、適切な物件を見つけることが大切です。また、条件に合う物件がないなど、場合によってはマンション以外の選択肢も検討する必要があります。
この記事では、パーソナルジムに適したマンションの条件とともに、マンション以外の選択肢についても解説しています。おすすめの物件を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
パーソナルジムに適したマンションの条件は?
マンションでパーソナルジムを開く場合、近隣住民や建物への影響を考えなければなりません。規約などに違反すると営業できなくなる可能性があるため、適した条件の物件を探すことが大切です。
防音機能がある
マンションでは、トレーニング中に発生する音がほかの居住者の迷惑にならないよう、防音機能が不可欠です。とくに、ウェイトトレーニングで器具を落とす音や、ランニングマシンの使用音などは響きやすいため、十分な防音対策が求められます。
マンションを選ぶ際は、壁や床、天井の性能を確認し、音が外に漏れにくい物件を選びましょう。また、ジム専用の防音マットや遮音パネルの設置が可能かどうかも、事前に確認することが重要です。
床の強度が高い
パーソナルジムに重量のあるマシンや器具を設置する場合は、床の強度が求められます。
強度が十分でないと、器具の重みで床がたわんだり、トレーニングによって生じる振動が建物に伝わりやすくなったりします。最悪の場合、破損するきっかけにもなりかねません。
物件選定の際には、床の耐荷重がどの程度かを調べ、ジム器具の重量に対応できるかを確認することが大切です。また、強度の高い鉄骨鉄筋コンクリート造のほか、一階にある部屋なども検討するとよいでしょう。
ジムとしての営業が可能
マンションによっては、事業としての利用が禁止されている場合があります。ジムとして営業する場合は、事業用としての利用が許可されている物件を選びましょう。
ただし、事業用であっても、不特定多数の人の出入りが許可されないケースには注意が必要です。しっかりと管理規約や規制について確認し、利用目的に応じた物件を見つける必要があります。
事業利用が可能な物件では、防音や防振の条件が整っている場合も多いため、こうした物件を選ぶとスムーズに開業できます。
集客できる立地にある
駅から近い場所や交通の便が良いエリアにある物件は、集客に有利です。とくに商業エリアに近い場所は利便性が高く、通いやすさを魅力にできます。
また、スポーツジムやフィットネスクラブが少ないエリアであれば、競合が少ない分、パーソナルジムの需要が見込める可能性も高いです。このほか、ターゲット層が多く集まるエリアであることも重要になるため、市区町村の人口データなどを活用して場所を選定しましょう。
マンションでジムを開く際の注意点
マンションでジムを開く際には、以下の点に注意する必要があります。
- 騒音トラブルが起きやすい
- マシンの搬入が困難
- 内装に制限がある
- 営業時間が限られる
マシンの稼働音や音楽、人の出入りなどが原因で、騒音トラブルになるケースは珍しくありません。また、マンションは基本的には居住用の建物のため、早朝、深夜には営業はできないことが多いです。
このほか、エレベーターの大きさや通路の幅によっては、マシンの搬入が難しいこともあるでしょう。場合によっては内装に制限があり、必要な工事が行えない可能性もあるため注意してください。
開業後に問題が起きないよう、事前の確認を怠らないことが大切です。
【パーソナルジム】マンション以外の選択肢
小規模なパーソナルジムを開業する場合、マンション以外にも、テナントやトレーラーハウスの活用が考えられます。
テナント
パーソナルジムの開設場所として、検討したい選択肢の一つです。商業施設やオフィスビルのテナントスペースであれば、集客が見込める可能性が高く、アクセス面でも有利です。
ただし、テナント賃料は比較的高額になる場合が多いため、初期投資やランニングコストの管理が重要になります。
また、コストを抑えたい場合には、居抜き物件もおすすめです。近年のフィットネスブームによってジムが増えた一方で、廃業する店舗も多くなっています。
居抜き物件を選択する場合は、前のジムが廃業した理由を確認しましょう。もし、立地や近隣トラブルが原因で廃業していた場合は、避けた方が無難です。
トレーラーハウス
柔軟な経営ができるトレーラーハウスは、独自性を追求したいジムオーナーに適した選択肢です。
比較的場所を選ばずに設置できるため、近年、店舗としての活用が目立ちます。また、トレーラーハウスは建築物に該当しないので、建築確認申請が不要な点も魅力です。
購入には500万円から1,000万円ほど必要になるのが一般的ですが、中古の活用で費用を抑えることも可能です。マンションとは異なり、規約によって利用方法やカスタマイズが制限される心配もありません。
パーソナルジムの開業にはトレーラーハウスがおすすめ
マンションやテナントでの開業を考えると、騒音やランニングコストの問題に直面します。一方で、トレーラーハウスを活用すれば、出店場所や営業スタイルの自由度が高いパーソナルジムを開業することが可能です。
また、所有する敷地内にジムを建てようとすると、建ぺい率に引っかかってしまうことがあります。しかし、トレーラーハウスであれば建築物とは見なされないため、建ぺい率を気にせず設置することが可能です。
市街化調整区域に設置することも可能なので、設置する土地選択の幅も広がります。マンションに比べてスムーズに開業できるケースもあるため、パーソナルジムを開く際には、ぜひトレーラーハウスを検討してみましょう。
トレーラーハウスでパーソナルジムを開業するメリット
ここでは、トレーラーハウスでパーソナルジムを開業するメリットを紹介します。
競合との差別化が図れる
トレーラーハウスを利用したパーソナルジムはそれほど一般的ではなく、活用方法によっては競合との差別化が図れます。たとえば、通常のジムでは提供できない「自然の中でのトレーニング」や「ロケーションに応じたプログラム」なども、移動可能なトレーラーハウスであれば用意することができます。
このように、マンツーマンで行う指導にプラスアルファの価値をつけることで、独自のスタイルを確立しやすくなるでしょう。
近隣住民とトラブルになりにくい
トレーラーハウスを利用することで、近隣住民とのトラブルリスクを大幅に軽減できます。一般的なマンションや住宅地での営業は、トレーニング中の音や利用者の出入りが原因で、周辺住民から苦情が発生することも珍しくありません。
しかし、トレーラーハウスであれば、迷惑になりにくい場所を選んで設置できるため、近隣トラブルの心配が少なくなります。
また、必要に応じて営業場所を変更できるため、万が一問題が発生したときにも迅速な対応が可能です。
希望の場所に出店しやすい
トレーラーハウスは、行政の許可が得られる場所であれば、比較的自由に設置することが可能です。そのため、希望のエリアに出店しやすく、集客の面で大きな利点があります。
また、想定していたターゲット層や需要が少ないとわかったときに、別の場所へ移ることも容易です。固定の店舗とは違い、契約や工事の制限がなく出店を決められるため、トレンドや需要に合った場所での柔軟な経営が実現できるでしょう。
節税効果
建物には固定資産税がかかりますが、いつでも移動できる状態のトレーラーハウスには固定資産税がかかりません。ただし、次のような場合には、建築物に該当する可能性があるので注意が必要です。
- 基礎に固定されている
- 公道を適法に走行できない
- ライフラインが簡単に着脱できない
また、トレーラーハウスの購入費用は減価償却によって経費計上できるため、所得税などの節税につながります。自動車税や重量税を納める必要はあるものの、不動産取得税、固定資産税に比べれば、わずかな負担で済む点もメリットです。
【パーソナルジム】マンション以外の選択肢も検討しよう
マンションでパーソナルジムを開く場合は、トラブルにならないよう、防音性能や耐荷重、営業許可などをしっかり確認する必要があります。
とくに不特定多数の人が出入りする場合は、住民から苦情が寄せられることもあるため注意が必要です。
トレーラーハウスを活用すれば、このようなトラブルを軽減することが可能です。近隣の迷惑になりにくい場所を選んで設置できるほか、万が一問題が起きてもすぐに移動できるといったメリットがあります。
節税効果も期待できるため、ぜひトレーラーハウスの活用を検討してみましょう。
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