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トレーラーハウスとキャンピングカーの違いは?どちらを購入すべき?

トレーラーハウスが徐々に普及してきていますが、キャンピングカーとの違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。どちらを購入するべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。

今回のコラムでは、トレーラーハウスとキャンピングカーの違いを詳しく解説します。購入を検討する上で重要なポイントも紹介するので、最後までご覧ください。

トレーラーハウスとキャンピングカーの違い

トレーラーハウスとキャンピングカーでは、主に以下の4つの違いがあります。

  • 利用目的
  • 自走の可不可
  • 住民登録の可不可
  • ライフライン接続の可不可

利用目的

トレーラーハウスとキャンピングカーでは、そもそも利用目的が違います。トレーラーハウスは「移動できる家」と呼ばれている通り、移動することは可能ですが設置した土地にある程度の期間、定住することを目的としています。

しかし、キャンピングカーは移動しながら旅をすることを目的としているため、同じ場所で長期間滞在することを想定しておりません。長期の旅行で車で移動しながら様々な場所を訪れたり、遠出の時に車で快適に寝泊りしたりするために利用されることが一般的です。

自走の可不可

トレーラーハウスとキャンピングカーの最もわかりやすい違いが、自走できるかどうかです。キャンピングカーはエンジンが搭載された自動車であり、自走して移動することができます。

一方で、トレーラーハウスはエンジンを搭載していないため、動力がなく、自走することができません。移動する際はけん引されることが前提であり、道路運送車両法では「被けん引自動車」として分類されます。

住民登録の可不可

キャンピングカーは移動しながら旅をすることが目的なので、同じ場所に長期滞在するとしても住民票を取得することができません。そのため、もしキャンピングカーを生活の拠点にする場合、住民登録だけは実家などに設定する必要があります。

一方、トレーラーハウスは住居用として利用されることも多いため、住民登録をして住民票を取得することが可能です。設置する土地が自身が所有する土地、または賃借地でなければならない、一定期間以上の定住が前提である等の条件はありますが、一般住宅と遜色なく暮らすことができます。

トレーラーハウスの住民登録に関する情報は、こちらの記事を参考にしてください。

トレーラーハウスで住民票は取得できる?注意点や手続きの流れも解説

住居用としても人気も高いトレーラーハウスですが、住民票が取得できるのか気になる方も多いと思います。本コラムでは、トレーラーハウスで住民票を取得することはできるのか、条件や注意点など詳しく解説します。

ライフライン接続の可不可

トレーラーハウスでもキャンピングカーでも、生活するうえで電気や水道、ガス、インターネット回線といったライフラインは欠かせません。しかし、ライフラインの供給方法はそれぞれ異なります。

キャンピングカーでは、電気供給用のバッテリーが搭載されており、外部電源を接続してそのバッテリーに充電することで電気が使えるようになります。水道は、キャンピングカーに搭載されている給水タンクに水を貯めておき、ポンプを動かして水を供給する仕組みです。固定回線は引けないため、インターネットはモバイルWi-Fiや車載用のWi-Fiルーターを設置して無線LAN環境を構築します。

トレーラーハウスは一般的な住宅同様、ライフラインを接続することが可能です。電気やガス、上下水道、インターネット回線を接続することができ、快適な生活環境を構築することができます。ただし、接続方法は特殊なルールが定められており、工具無しで脱着できる仕様でなければなりません。

トレーラーハウスのライフライン接続に関する詳しい情報は、こちらの記事を参考にしてください。

トレーラーハウスのインフラはどうする?電気・水道・ガスなど

「トレーラーハウスに水道や電気は設置できるのか?」という疑問をお持ちの方のために、トレーラーハウスのインフラ事情について解説します。費用や工事の流れなどが気になる方はご覧ください。

トレーラーハウスとキャンピングカーの共通点

トレーラーハウスとキャンピングカーはそれぞれ利用目的が違うことから、前章で解説したように様々な違いがあります。しかし、両者には以下の共通点もあります。

  • 市街化調整区域に設置できる
  • 建築確認申請が必要ない
  • 固定資産税が発生しない

市街化調整区域に設置できる

通常、住宅は建築が許可されている都市計画区域、または準都市計画区域に建築しなければなりません。そのため、農地や田畑など土地が安い市街化調整区域に住宅を建築することは、原則認められていません。

しかし、トレーラーハウスやキャンピングカーは市街化調整区域に設置することが可能です。これは、両者が建築物ではなく車両に該当するためです。市街化調整区域に設置できるので、土地選択の幅が広がり、「土地代を安く抑えたい」「都会の喧騒から離れた田舎の方に設置したい」という希望を叶えることができます。

建築確認申請が必要ない

通常の住宅であれば、建築前に建物の設計図や計画を見て、建築基準法に基づき、建築物の性能や安全性は十分かを確認しなければ建築することができません。そのため、建築確認申請を行う必要があります。建築確認申請は建築士に書類作成を依頼することが一般的であり、高額な手数料がかかってしまいます。

トレーラーハウスやキャンピングカーは、建築物ではなく車両に分類されるため、建築確認申請も不要です。面倒な手続きや高額な手数料を支払うことなく設置できるでしょう。通常の住宅であれば基礎工事を実施しなければなりませんが、トレーラーハウスもキャンピングカーの場合は基本的に不要で、様々な土地に設置できます。

トレーラーハウスの設置に関して詳しく解説した記事があるので、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

トレーラーハウスに基礎工事は必要?注意点やライフラインなど詳しく解説

トレーラーハウスに基礎工事は必要なのでしょうか?結論、トレーラーハウスは建築物ではなく車両なので基礎工事をしなくても設置することができます。しかし、いくつか注意点もあるので、詳しく解説します。

固定資産税が発生しない

トレーラーハウスやキャンピングカーは建築物ではないため、固定資産税が発生しません。通常の不動産であれば、不動産取得税や登録免許税を購入時に納めたり、固定資産税や都市計画税を毎年継続して納めたりする必要があります。

しかし、トレーラーハウスもキャンピングカーも、自動車に関する税金は納めなければなりません。環境性能割(自動車取得税)、自動車税、自動車重量税に加え、自賠責保険料、車検費用など、通常の車両と同じ種類の税金や費用がかかります。

購入判断のポイント

トレーラーハウスとキャンピングカーのどちらを購入すべきか、以下のポイントを踏まえて判断しましょう。

  • 定住期間
  • 価格
  • 生活拠点の有無

定住期間

定住することを想定しているか、移動することを想定しているかで、トレーラーハウスとキャンピングカーのどちらが向いているか全く異なります。設置する土地にある程度の期間、定住することを想定している場合はトレーラーハウスの購入が適切です。

両者の違いでも述べた通り、キャンピングカーは移動することを目的としているため、住民票を取得することができません。反対に、トレーラーハウスであれば住民票を取得することが可能です。

住民票を取得できなければ、その土地の行政サービスが受けられなかったり、公的郵便物が受け取れなかったりと何かと不便なことが多くなります。用途に関わらず、定住したいのであればトレーラーハウス、頻繁に移動したいのであればキャンピングカーが向いているでしょう。

価格

価格も購入判断では重要な要素です。目的が明確であっても、予算内に収まらなければ購入に至ることはありません。

両者とも、大きさや利用目的、内装の充実度など様々な要素によって価格は変動しますが、おおよその相場は以下のようになります。

トレーラーハウス キャンピングカー
500万~1,000万 300万~1,000万

どちらも価格の幅は広いですが、キャンピングカーの方がコンパクトな分、価格も安くなりやすいです。しかし、キャンピングカーは自走する自動車本体の価格も加味されるため、居室スペースはトレーラーハウスと比べると狭くなるでしょう。

価格を検討する際は、単純な購入費用以外にも、メンテナンス費や燃料費、リフォーム費などのランニングコストも考慮することが大切です。トレーラーハウスの価格相場やランニングコストについて、こちらの記事で詳しく解説しています。

トレーラーハウスの価格相場!タイプ別の値段と住居との違い

トレーラーハウスの価格相場を実例を交えながら解説します。サイズや使用用途ごとにお伝えするので、購入を検討している方は参考にしてみてください。

生活拠点の有無

トレーラーハウスやキャンピングカー以外に、生活の拠点となる住居があるか否かも購入を判断するうえで重要な要素です。

キャンピングカーは住民登録することができないため、家族や親戚、知人などの住所に同居人として住民登録してもらう必要があります。同居人として住民登録を依頼するとなると、公的通知は住民登録している住所に届くので、少なくとも迷惑をかけることになるでしょう。

トレーラーハウスであれば生活の拠点を完全に移したとしても、住民登録をすることができるので、他の生活拠点の有無を気にする必要がありません。他の生活拠点が無くなり、不便なことが増えるのであればトレーラーハウスが適しているでしょう。

トレーラーハウスとキャンピングカーの違いを理解して最適な選択を!

トレーラーハウスとキャンピングカーの違いを詳しく解説しました。それぞれでできること、できないことがあり、用途や目的によってどちらを購入すべきか慎重に判断する必要があります。

購入したことを後悔しないためにも、不明点があれば専門家に相談しながら慎重に検討しましょう。

HCTでは、トレーラーハウスの製造・販売を承っております。トレーラーハウスのちょっとした疑問にも丁寧にお答えしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

HCT編集部 秋田森童

HCT編集部 秋田森童

愛知県名古屋市を拠点に、トレーラーハウスのデザイン・設計・製造・販売を手掛けるHCTの秋田です。トレーラーハウスの魅力や気になる疑問、活用方法などを日々発信しています!皆様のお役に立てるような有益な情報を発信していくので、ぜひこの記事を通じて、新しいライフスタイルの一つとしてトレーラーハウスに関心を持っていただければ幸いです。

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