【事例あり】トレーラーハウスで飲食店を開業するメリット・デメリット
住まいとしてだけでなく、オフィスや宿泊施設など、様々な用途で取り入れられ始めているトレーラーハウス。街中でトレーラーハウスを見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、実はトレーラーハウスの汎用性は非常に高く、幅広い用途で活躍します。
飲食店もその1つで、国内でもトレーラーハウスで飲食店を経営している事例は徐々に増えてきています。
しかし、実際はどうなのでしょうか。
トレーラーハウスを母体に飲食店を経営することが可能だとしても、何かしらの不都合が発生するようであればベストな選択肢とは言い難いですよね。
今回のコラムではトレーラーハウスで飲食店を経営するメリット・デメリットを細かく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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トレーラーハウスで飲食店を開業するメリット・デメリット
早速ですが、トレーラーハウスで飲食店を経営するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
トレーラーハウスで飲食店を開業するメリット
まずはトレーラーハウスで飲食店を開業するメリットから解説していきます。大まかに以下の4点が挙げられるでしょう。
- 初期費用・維持費用が圧倒的に安い
- 個性的な外観になる
- 建ぺい率・容積率の制限を受けない
- 住所を移転しやすい
初期費用・維持費用が圧倒的に安い
トレーラーハウスの最大のメリットといって過言ではないのが、費用を大幅に抑えられることです。
一般的な建築物の場合、建築費用、あるいは購入費用の他に不動産取得税が課せられ、それだけで100万円近くの費用がかかってしまうことも珍しくありません。また、毎年かかる固定資産税も決して小さくない負担になります。
一方、トレーラーハウスは一般的な建築物と比較して購入費用が安いだけでなく、税金も抑えられます。
というのも、トレーラーハウスの扱いは「建築物」ではなく「車両」だからです。
- 環境性能割(購入時):60,000円
- 自動車税(年間):10,200円
- 重量税(車検更新時):32,800円
※シャーシ価格が200万円の場合
上記のような税金は発生しますが、建築物と比較すると額が全く異なるため、飲食店開業のハードルを大きく下げてくれます。
個性的な外観になる
飲食店にとって外観は非常に大切ですよね。
InstagramなどのSNSで飲食店を検索するようになった現代において、外観がおしゃれであれば、それだけで大きな集客効果が見込めます。
「おしゃれな外観」といっても様々なタイプがありますが、そもそもトレーラーハウスの構造は一般的な建築物と全く異なります。トレーラーハウスということ自体がお店にとっての個性になり、他店との差別化にも繋がるでしょう。
建ぺい率・容積率の制限を受けない
普段はあまり耳にしないかもしれませんが、新しく建築物を建てる際に無視することができないのが建ぺい率や容積率です。
敷地面積に対する建築面積(容積率の場合は延床面積)の割合を意味しますが、土地によってそれぞれ上限が決められていることをご存知でしょうか。
例えば、建ぺい率の上限が50%である地域の場合、敷地面積が100平米であれば、50平米までの建築物しか建てることができなくなってしまいます。
しかし、前述したようにトレーラーハウスはあくまで車両扱いであるため、建ぺい率や容積率の制限を受けません。
- 狭い土地で飲食店を経営したい
- 今のお店をもっと広くしたい
このような場合でも、余っている土地を自由に活用できます。
住所を移転しやすい
最後に紹介するメリットは、住所を移転しやすいということです。
車両扱いということからもわかる通り、トレーラーハウスはその場所から自由に移動することが可能です。
そのため、もっと良い立地の土地が見つかった、やむを得ない理由で引っ越さざるを得なくなった、という場合でも比較的容易に店舗を移転することが可能です。
トレーラーハウスで飲食店を開業するデメリット
反対に、トレーラーハウスのデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。こちらもしっかりと踏まえた上で検討しましょう。
- スペースが広くない
- 設置可能な設備が制限される
スペースが広くない
トレーラーハウスのサイズはある程度自由に選ぶことが可能ですが、車両である以上、やはり限度があります。そのため、何十人ものお客様を一気に収容できるような大規模なお店は難しいでしょう。
ただ、トレーラーハウスは複数台を並べて設置することが可能です。それぞれのトレーラーハウスを別棟のように併設できるほか、ウッドデッキを設置して開放感のあるテラス席にすることも可能です。
設置可能な設備が制限される
上記のデメリットに伴い、トレーラーハウスはどうしても設置できる設備が制限されてしまいます。例えば、広くて設備が整った本格的なキッチンを実装する場合はスペースの問題を含めて複数のハードルがあるといえるでしょう。
トレーラーハウスでも水・電気・ガスといったインフラは問題なく設置できるため、不可能ではありませんが、どちらかといえばカフェのような比較的簡易的な設備で済む飲食店に活用される傾向があります。
飲食店営業許可はどうすればいい?
トレーラーハウスで飲食店を開業する場合でも、必要な手続きは変わりません。
通常の建築物と同じように飲食店営業許可を取得する必要があります。トレーラーハウスだからといって特別手続きが複雑だったり、審査が厳しいということはないので安心してください。
ただ、逆にいえば通常の飲食店と同じ手続きを済ませる必要があるということでもあります。食品衛生管理者の選出や開業届の提出など、そもそも飲食店はすぐに開業できるわけではないので、期間に余裕を持って計画的に進めましょう。
トレーラーハウスはキッチンカーとして利用できる?
必要な手続きは通常の飲食店と変わらないといっても、キッチンカーとして移動販売を行う場合は別であり、各要件を満たして保健所で営業許可を取得する必要があります。
- 十分な容量の給水・排水タンクが設置されている
- 適切な衛生管理が施されている
- 換気機能を搭載している
例えばこのような要件がありますが、認可を得るには細かい審査が伴うため、事前に保健所に相談しつつ、念入りに準備を進めていきましょう。
トレーラーハウスの飲食店の事例
最後にHCTが携わったトレーラーハウスでの飲食店経営の事例を紹介します。実際にどのような雰囲気になるのか、イメージしながらご覧ください。
こちらは岐阜県中津川にある老舗居酒屋「八十八(やそはち)」です。
一見、和モダンな雰囲気の素敵なお店ですが、実はこちらのお店、3台のトレーラーハウスを並べてできています。広いウッドデッキなど、外観にもこだわって製作しましたが、トレーラーハウスでもここまで自由に設計することが可能です。
外観だけでなく、内装も通常のお店に全く劣らないクオリティ。カウンター席とお座敷の両方があり、お客様にはゆっくりとくつろいでもらうことができます。
トレーラーハウスで個性溢れる店舗を実現
日本人にとって馴染みのないトレーラーハウスに不安を抱いてしまうのは当然のことですが、実際に飲食店を経営してみると、思いのほか一般的な建築物と変わりません。上で紹介した事例の通り、外装・内装ともに非常に自由度高く設計することも可能です。
他にもどのような仕様にできるのか気になる方はぜひHCTにお問い合わせください。
お客様の理想を丁寧にヒアリングし、理想の店舗の実現をサポートさせていただきます。
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